キャリアオイル
植物油(キャリアオイル)
アロマセラピーにおいて、
主に精油(エッセンシャル・オイル)を希釈するための植物油。
「植物油」「キャリアオイル」「ベースオイル」と
呼ばれています。
「キャリア」は「運ぶもの」という意味です。
精油を「薄める」という目的と、
精油成分を体内に「運ぶ(=carrier)」という意味から
その名が付いたのでしょう。
「精油」は、原液が肌に触れると刺激が強過ぎるため、
通常は「基材」で希釈して使います。
精油は「親油性」なので、
キャリアオイルで希釈して塗布することによって、
精油成分を皮膚の深部にまで浸透させて、
血液やリンパ液まで運ぶ働きもあります。
また、オイルそのものにも
α-リノレン酸やオレイン酸、リノール酸などの脂肪酸や、
ビタミン類などが含まれており、その薬効もありますので、
それぞれの特徴を知って、使用目的に合ったオイルを使いましょう。
<脂肪酸の働き>
- オレイン酸 :保湿、精油の吸収促進、酸化しにくい
- リノール酸 :皮膚の柔軟化
- α-リノレン酸 :抗炎症、酸化しやすい
- γ-リノレン酸 :抗炎症、アレルギー体質改善、酸化しやすい
- パルミトレイン酸:保湿(人間の肌に近い)、酸化しにくい
パッチテスト
なお、肌につける場合は
赤くなったり、痒くなったりしないか、肌質に合うかどうかを
「パッチテスト」をしてから使いましょう。
キャリアオイルの保存
植物油は酸化しやすいので保管には注意が必要です。
キャップをしっかり締めて、
直射日光や高温多湿は避けて、冷暗所で保管をしましょう。
そして、消費期限を確認し、
開封後は出来るだけ早く使い切るようにしましょう。
キャリアオイル事典
- アプリコットカーネルオイル
- アボガドオイル
- 亜麻仁油(アマニ油・フラックスシードオイル)
- アルガンオイル
- ウォールナッツ油
- オリーブオイル
- グレープシードオイル(ブドウ種子)
- ココナッツ油(ヤシ油)
- 小麦胚芽油(ウィートジャームオイル)
- スイートアーモンド油
- セサミ油(ゴマ油)
- 月見草油(イブニングプリムローズ)
- ツバキ油(カメリア油)
- ピーチカーネルオイル
- ヒマシ油(カスターオイル)
- ヘンプシードオイル
- マカデミアナッツオイル
- ライスブランオイル(米ぬか油)
- ローズヒップオイル