Calendeula(ハーブ事典)
「カレンデュラ」は春から夏にかけて、
鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる
キク科のハーブです。
ラテン語で「月始めの日」を意味する
「calendae」(カレンダエ)に由来すると言われ、
これはカレンダーの語源にもなっています。
「カレンデュラ」は地中海沿岸の原産で、
古代エジプトでは
「若返りの薬」として用いられ、
古代ギリシャでは食品や化粧品、布の着色に、
古代ローマでは料理のつけ合わせに
利用されました。
インドのヒンドゥー教では、
生命や永遠・健康の象徴として縁起物にされ、
ガネーシャなどの神様の首に
カレンデュラの花がかけられているのを
よく目にします
ヨーロッパでは「太陽のハーブ」として
利用されてきました。
ヨーロッパのジプシー達は、
カレンデュラ軟膏を
万能薬として持ち歩いたのだそう。
中世ヨーロッパでは、
カレンデュラを眺めているだけで
視力が強化されると考えられていたそうです。
日本には、江戸時代にChinaから渡来したと
伝えられています。
主に観賞用として扱われています。
花の姿形が金色の盃(金盞)に似ていることから、
「金盞花」(きんせんか)という和名が
付けられました。
ハーブの特徴
風味や香り
健康効果
花びらには、カロテンやステロール類、
フラボノイドが含まれ、
損傷を受けた皮膚や粘膜、
毛細血管の修復・保護する働きがあります。
また、殺菌、消炎、収斂作用があり、
肌荒れや日焼け、火傷、炎症、湿疹、
シワやたるみの予防に使われ、
「皮膚のガードマン」と言われ、
昔から皮膚の治療薬として広く利用されました。
また発汗作用があるので、
風邪の症状の緩和にも効果が認められています。
🍳美味しい利用法
葉はそのままサラダに、
花びらは米・魚料理の飾りや、
菓子、チーズ、ジャムなどの着色料として
利用することが出来ます。
お茶にすれば、ほのかな甘みとともに
美しいオレンジや黄色が楽しめます。
おススメの利用法
カレンデュラオイル
🧴 化粧水
ハーブティーをニキビや肌荒れに
化粧水としてそのまま利用します。
🚑 応急処置に
ハーブティーを
ガーゼやコットンに浸み込ませ、
切り傷などの炎症部分に湿布します。
🛁 入浴に
布袋に乾燥させた
カレンデュラの花びらを入れ、
口を縛って湯船の中で揉みほぐすと、
手荒れや踵のひび割れなどを修復する効果が
あると言われています。
✂ クラフト
香りは余りないのですが、
オレンジ色の花は
ドライフラワーにしても美しいため、
ポプリやリースの彩りとしても
楽しむことが出来ます。
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