お風呂
入浴には、様々な効果があります。
それは、お湯に浸かると
3つの物理的作用が働くためです。
入浴習慣が定着している日本では
その効果について、
医学的に研究・証明されています。
入浴の効果1.温熱作用
温まって疲れが取れる
お湯に浸かると、当然、体は温まります。
皮膚の毛細血管や皮下の血管が広がり、
血流量が増加します。
これにより、疲労物質や老廃物が除去され、
コリがほぐれ、疲れが取れます。
腎臓の働きも良くなり、利尿作用が働きます。
自律神経をコントロールする作用もあります。
42℃位の熱めのお湯は、交感神経を緊張させ、
眠気を一掃して心身を活発にする効果があり、
40℃以下のぬるめのお湯は、
副交感神経の活動を優位にするため、
精神的に安らぎ、落ち着いた気分に
してくれます。
また、熱めの風呂に浸かることにより、
温熱を当てるといった熱の刺激により、
「ヒートショック・プロテイン70(HSP70)」が
生成されると言われています。
「ヒートショック・プロテイン70(HSP70)」とは
ストレスに立ち向かい、
損傷を受けた細胞をストレスがかかる前の
状態に修復、整備する働きを持っています。
入浴の効果2.水圧作用
全身の血行が良くなる
お風呂では、バストが1~3cm、
ウエストは3~6cmも細くなるほどの
水圧を受けます。
この圧力で、足に溜まった血液が押し戻され、心臓の働きを活発にし、血液循環を促進します。
むくみの解消などにも効果的です。
また、水圧が横隔膜を押し上げ、
肺の容量を減少させるため、
空気の量が減少します。
これを補おうとして呼吸数が増え、
また一方で、静脈の血液やリンパ液が
一斉に心臓に戻されてくるので、
心臓の働きが活発になり
全身の血行が良くなります。
入浴の効果3.浮力作用
気分がリラックスする
お風呂に首まで浸かると、
体重は約9分の1程度になります。
このため普段体重を支えている筋肉や関節は、
体重を支える緊張から解放され、
緊張からくる脳への刺激が減少します。
見えない身体の負担を軽減することにより、
心も開放され、リラックス出来ます。