からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

シアバター

基材(Shea butter

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体温で溶け、単独でクリームの様にも使用

 
「シアバター」は今業界注目の美容保湿成分の1つです。
肌に優しく馴染み、潤い保湿ケア出来ると大人気!
 
「シアバター」は、西アフリカから中央アフリカに生息する
シアの木(アカテツ科シアバターノキ)の実から採れる
植物性油脂のことです。
 
古くから原産諸国では、
食料や民間療法の1つとして親しまれ、
火傷や筋肉痛に使われたり、
生後間もない赤ちゃんの肌に塗って
紫外線による乾燥から保護するなど、
生活に深く根差してきました。
 
シアバターの人気の秘密は「保湿力がとても高い」ということ。
そして、その扱いやすいテクスチャー。
常温では固形ですが、およそ36℃の融点で固さに変化を生じます。
つまりヒトの手のひらで温めると、
次第に溶けて滑らかクリーム状になるので、
全身どのパーツにも馴染ませやすく、簡単に保湿ケアが出来ます。
 
顔やボディをふっくら柔らかく整えてくれるだけでなく、
髪や爪に使えて、夏の紫外線やエアコン、冬の乾いた空気など、
美の大敵=乾燥から全身を一年中、守ってくれます。
 

 
 
主成分は、「ステアリン酸」や「オレイン酸」などの脂肪酸です。
「ステアリン酸」は酸化しにくく、「抗酸化作用」があります。
乾燥からも肌を守ってくれるため、
保湿には特に適した成分のひとつです。
加えて、「オレイン酸」は人の肌に元々存在している成分なので、
「オレイン酸」は肌に馴染みやすく、
長時間の保湿に優れているという特徴があります。
 
また、「トコフェロール」(ビタミンE)などのビタミンも含まれます。
「ビタミンE」は体の様々な老化を防ぐ働きがあり、
「若さのビタミン」とも言われています。
活性酸素を抑えて、過酸化脂質の発生を防ぐため、
シミ・シワ・たるみなどの肌の老化を防止します。
皮脂の酸化を防止し、肌を守っている『バリア機能』を正常に保つことで、
外界からの刺激(紫外線や大気汚染物質など)から肌を守ります。
更には、血液の循環を促し、
皮膚の新陳代謝を高め、過剰なメラニンの排出を促進させる働きもあるので、
くすみ・シミ・ソバカスなどを防止する美肌効果も期待出来ます。
 

 
シアバターには、
「未精製タイプ」と「精製タイプ」の2種類があります。
「精製されたシアバター」は、
製品を安定させるために
不純物を取り除いて販売されているため、無色無臭です。
不純物などが取り除かれているため、商品として安定性があり、
未精製タイプと比較してみても保存しやすいといえます。
国内で流通しているシアバターのほとんどが
製品の安定性を重視していることから、「精製タイプ」のものです。
化粧品原料としては、精製された無色無臭のものを利用しましょう。
 

 
ヘアワックス、フェイスクリーム、
リップバーム、ボディミルクとクリーム作りに、
湯せんにかけて使用します。
 
原料植物名 シア
原料植物の科名 アカテツ科
抽出部位 種子
主な脂肪酸 オレイン酸、リノール酸
酸化 酸化しにくい
香り ナッツのような香り
クリーム色
浸透力 高い
使い心地 固形油脂で固い、体温で溶ける(融点36℃)
主な働き 1)髪にパックすると育毛効果が期待出来る。
2)抗酸化作用によりしわのない柔らかい肌を蘇えらせ、
  長時間保湿効果を持続する。。
3)ケガや炎症を直そうとする皮膚の力を促進するので、
  ハンドクリームやフットクリームに最適。
4)石鹸にブレンドすると、肌の潤いを保つ。
ブレンド 単独の使用に適している
注意点 特になし