Carrier Oil
ハーブをキャリアオイルに浸けて成分を抽出したものです。
「インフューズドオイル」とか「ハーブオイル」とも言います。
浸出油(インフューズドオイル)
浸出油(インフューズドオイル)とは、
植物油(キャリアオイル)にハーブを漬け込んで
その成分を抽出したもので、「浸出油」とも言います。
湿疹や肌荒れ、皮膚の炎症、肌や髪のトリートメントなどに
おススメです。
お湯で抽出するハーブティーでは抽出されない
ハーブの脂溶性成分を、
オイルに浸けることで効率よく抽出することが出来ます。
浸出油は、
肌に使用するキャリアオイル(植物油)は、
酸化しにくいものを選びます。
おススメは「マカダミアナッツ油」や「オリーブ油」などです。
食用ではなく、「肌用」のものを使用して下さい。
向いているハーブは、セントジョーンズワート、ラベンダー、
ジャーマンカモミール、ローズマリーなど様々です。
その中でも、敏感肌や荒れた肌の修復に向いているのが
「カレンデュラ」です。
温浸法
根・果実・茎などの硬いものから抽出する場合に向いています。
<材料> 100ml分
- キャリアオイル :100ml
- ハーブ : 10g
- 水(湯せん用) :適量
<道具>
- 鍋
- 耐熱ボール
- 計量器
- 保存用容器
<作り方>
1.鍋に(湯せん用の)水を入れて沸騰させます。
2.耐熱用のボールに植物油とハーブを入れます。
3.鍋の火を弱火にしに2.を湯せんにかけます。
4.かき混ぜながら30分以上湯せんします。
5.ハーブを取り除き、保存用の容器に移します。
冷浸法
花や葉などの繊細な部分から抽出する場合に向いています。
温めないので、熱に弱い成分も破壊されずにオイルに残ります。
<材料> 100ml分
- キャリアオイル :100ml
- ハーブ : 10g
<道具>
- 計量器
- 保存用密閉容器
<作り方>
1.密閉容器に植物油とハーブを入れます。
2.蓋をして2~3週間おいておきます。毎日容器を良く振って下さい。
3.ハーブを取り除いて、保存用の容器に移します。
<保存>
- 保存容器は遮光性の高い色つきのものがおススメです。
- 保存容器に移し、ラベルを貼って冷暗所で保存します。
- 3カ月間で使い切りましょう。
浸出油の使い方とおすすめハーブ
マッサージオイル
浸出油はそのままマッサージオイルとして利用出来ます。
オイルは自分の肌質に合ったものを選びます。
分からない場合はホホバオイルが使いやすいです。
<おすすめハーブ>
好みのハーブや自分の不調に合ったハーブ
肌の保湿に
肌には保湿効果が抜群です。
乾燥によるニキビや肌荒れにお悩みの方は、
数滴~小さじ1程の量から肌に使用してみて下さい。
<おすすめハーブ>
カモミールジャーマン、カレンデュラ、ローズヒップ
火傷や炎症に
炎症を抑える作用をもつハーブを使用することで、
消炎効果が期待出来ます。
肌荒れをして炎症してしまっている場合や
火傷、日焼け後の肌に使えます。
<おすすめハーブ>
クリバーズ、セントジョーンズワート、ネトル
調味料として
食用の植物オイルでインフューズドオイルを作ることで、
ハーブの香りがついた調味料として使用出来ます。
オイルはクセの比較的少ないオリーブオイルを使用することが多いです。
<作り方>
1.フレッシュハーブはよく洗って
キッチンペーパーなどで水気をしっかり拭き取り、
ガーリックは皮を剥き根元を切り落としておく。
2.保存容器を熱湯で洗って消毒し乾燥させ、
その中にハーブを入れて、
ハーブが完全に浸かるまで油を注ぐ。
3.蓋をして、直射日光の当たらない場所で
1週間程寝かせて油に香りを移す。
その際、1日1回、容器を揺する。
4.油にハーブの香りが移ったら、
ハーブを取り出してザルなどで濾すと、完成。
ハーブを取り出してザルなどで濾すと、完成。
5.出来上がったハーブオイルは、
1~2週間のうちに使い切る。
1~2週間のうちに使い切る。
<おすすめハーブ>
オレガノ、ガーリック、タイム、タラゴン、ディル、バジル、
フェンネル、マジョラム、レモングラス、ローズマリー、ローレル
など