からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

「浸出油(インフューズドオイル・ハーブオイル)」の作り方

Carrier Oil

f:id:linderabella:20201014155629j:plainf:id:linderabella:20200723201602j:plain

 
ハーブをキャリアオイルに浸けて成分を抽出したものです。
「インフューズドオイル」とか「ハーブオイル」とも言います。
 
 

浸出油(インフューズドオイル)

 
浸出油(インフューズドオイル)とは、
植物油(キャリアオイル)にハーブを漬け込んで
その成分を抽出したもので、「浸出油」とも言います。
湿疹や肌荒れ、皮膚の炎症、肌や髪のトリートメントなどに
おススメです。
 
お湯で抽出するハーブティーでは抽出されない
ハーブの脂溶性成分を、
オイルに浸けることで効率よく抽出することが出来ます。
 
浸出油は、
熱を加えながら行う「温浸法」と常温で行う「冷浸法」とがあります。
 
肌に使用するキャリアオイル(植物油)は、
酸化しにくいものを選びます。
おススメは「マカダミアナッツ油」や「オリーブ油」などです。
食用ではなく、「肌用」のものを使用して下さい。
 
向いているハーブは、セントジョーンズワート、ラベンダー、
ジャーマンカモミール、ローズマリーなど様々です。
その中でも、敏感肌や荒れた肌の修復に向いているのが
「カレンデュラ」です。
 

 

温浸法

根・果実・茎などの硬いものから抽出する場合に向いています。
 
<材料> 100ml分
  • キャリアオイル   :100ml
  • ハーブ       : 10g
  • 水(湯せん用)   :適量
 
<道具>
  • 耐熱ボール
  • 計量器
  • 保存用容器

 

<作り方>
 1.鍋に(湯せん用の)水を入れて沸騰させます。
 2.耐熱用のボールに植物油とハーブを入れます。
 3.鍋の火を弱火にしに2.を湯せんにかけます。
 4.かき混ぜながら30分以上湯せんします。
 5.ハーブを取り除き、保存用の容器に移します。
 
 

冷浸法

花や葉などの繊細な部分から抽出する場合に向いています。
温めないので、熱に弱い成分も破壊されずにオイルに残ります。
 
 
<材料> 100ml分
 
<道具>
  • 計量器
  • 保存用密閉容器

 

<作り方>
 1.密閉容器に植物油とハーブを入れます。
 2.蓋をして2~3週間おいておきます。毎日容器を良く振って下さい。
 3.ハーブを取り除いて、保存用の容器に移します。
 
<保存>
  • 保存容器は遮光性の高い色つきのものがおススメです。
  • 保存容器に移し、ラベルを貼って冷暗所で保存します。
  • 3カ月間で使い切りましょう。
 

浸出油の使い方とおすすめハーブ

マッサージオイル

浸出油はそのままマッサージオイルとして利用出来ます。
オイルは自分の肌質に合ったものを選びます。
分からない場合はホホバオイルが使いやすいです。
 
<おすすめハーブ>
 好みのハーブや自分の不調に合ったハーブ
 
肌の保湿に
肌には保湿効果が抜群です。
乾燥によるニキビや肌荒れにお悩みの方は、
数滴~小さじ1程の量から肌に使用してみて下さい。
 
<おすすめハーブ>
 カモミールジャーマン、カレンデュラ、ローズヒップ
 
 
火傷や炎症に
炎症を抑える作用をもつハーブを使用することで、
消炎効果が期待出来ます。
肌荒れをして炎症してしまっている場合や
火傷、日焼け後の肌に使えます。
 
<おすすめハーブ>
 クリバーズ、セントジョーンズワート、ネトル
 
 
調味料として
食用の植物オイルでインフューズドオイルを作ることで、
ハーブの香りがついた調味料として使用出来ます。
オイルはクセの比較的少ないオリーブオイルを使用することが多いです。
 
<作り方>
 1.フレッシュハーブはよく洗って
   キッチンペーパーなどで水気をしっかり拭き取り、
   ガーリックは皮を剥き根元を切り落としておく。
 2.保存容器を熱湯で洗って消毒し乾燥させ、
   その中にハーブを入れて、
   ハーブが完全に浸かるまで油を注ぐ。
 3.蓋をして、直射日光の当たらない場所で
   1週間程寝かせて油に香りを移す。
   その際、1日1回、容器を揺する。
 4.油にハーブの香りが移ったら、
   ハーブを取り出してザルなどで濾すと、完成。
 5.出来上がったハーブオイルは、
   1~2週間のうちに使い切る。
 
<おすすめハーブ>
 オレガノ、ガーリック、タイム、タラゴン、ディル、バジル、
 フェンネル、マジョラム、レモングラス、ローズマリー、ローレル
 など