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カフィアライム

Kaffir Lime Leaf(スパイス事典)

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東南アジア原産のハーブで、
東南アジア料理には欠かせないハーブとして用いられている
こぶみかんの葉です。
 
 

カフィア・ライムとは

 
英語では「カフィア・ライム(kaffir lime) 」と呼ばれています。
タイでは、
実を「マックルー」、葉を「バイマックルー」と呼び、
柑橘系の強い香りがあり、
タイ風料理を特徴づけるスパイスです。
「トムヤムクン」には欠かせません。
 
スープを煮る時に葉を加えたり、
果実をすりおろしてカレーに加えたり、
刻んでサラダに混ぜる方法も一般的です。
 

 
2枚の葉が繋がった特徴的な形状をしたハーブです。
タイやインドネシアでは、
タイカレー、トムヤムクンといったスープやサラダ、
揚げ物などあらゆる料理によく使われています。
 
 
カフェライムの果肉は
苦味が強いため料理には向ないのですが、
強い香りを持つ果皮は、すりおろして料理に使われています。
 
 

香りや風味の特徴

 
 香り・風味 
柑橘の爽やかな香りと甘みが魅力。
ほのかな苦味、渋味もある。
 
 果実には強い苦味がありますが、
 葉の香りは非常に清々しく、
 レモンやライムに似た柑橘系のハーブです。
 
 

美味しい利用方法

 
タイではフレッシュを使いますが、
手に入りにくい日本ではドライが便利。
 
タイ料理のトムヤムクンやカレーに必須のスパイスで、
スープにそのまま入れる他、唐辛子などのスパイスと共に、
「クロック」と「サーク」と呼ばれる
石で出来た乳鉢と石の棒ですり潰し、カレーペーストを作ります。

 
レモングラスと一緒に鶏肉や魚のスープに加えると、
爽やかな香りが付き、臭み消しに。
刻んで魚のすり身に加えて揚げる、タイ風さつま揚げも定番です。
 
 

健康効果

 
果皮とか肉に含まれる精油成分の「リモネン」には、
フケや痒みを防ぎ、抜け毛を抑える効果があるとされ、
タイやインドネシアなどでは、
古くからカフェライムの実のペーストなどを
頭皮のマッサージに利用しているそうです。
 
防腐、殺菌効果があると言われ、
民間薬として腹痛や虫下しに使われることがあります。
 
Data
  • 学   名:Citrus hystrix
  • 和   名:こぶみかん
  • 別   名:バイマックル、カフィルライム、
          スワンギ、マクルー 
  • 科   名:ミカン科
  • 使 用 部 位:葉、果皮
  • 主 な 成 分:シトロネル酸、シトロネロール、
          シトロネラール、ゲラニオール、
          リナロール、クマリン誘導体
  • 主 な 作 用:殺菌、抗菌、防腐、腹痛改善