日本のハーブ
現在では、日本だけに残っている貴重な日本固有の常緑針葉樹です。
庭園や寺社の境内に普通に植栽され、
宗教儀礼として
その小枝が仏前に供えられるなど、
日本の文化的・宗教的な面からも
重要な樹木です。
世界的に優れた造園木として賞賛され、
本多静六 (ほんだせいろく) は
ヒマラヤスギ、ナンヨウスギと並んで
「世界の三大庭園樹」と名付けています。
樹脂が多く、水に強いのが特徴で、
古墳時代はよく棺が作られました。
建築、器具等が知られていますが、
水湿に強いことを利用して
風呂桶、流し板などもあります。
樹皮は「マキハダ」と呼ばれて、
船、桶などの隙間に
充填材として使われています。
ただ現在では非常に少なくなっていますので、
一般に目にすることは少ないでしょう。
抗菌作用があるため、
精油による室内の空気の浄化や
オーラルケア用品にも利用されています。
・学 名:Sciadopitys verticillata
・別 名:ホンマキ
・科 名:フウロソウ科
・原産地 :日本
・使用部分:枝、葉
・香り風味:森林の香り
・主な成分:α-ピネン、カリオフィレン、
リモネン、セドロール
リモネン、セドロール
・主な作用:抗菌、鎮静
・注 意:特に知られていない