からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

オレガノ

Oregano(ハーブ事典)

f:id:linderabella:20200719105344j:plain

清涼感のある芳香と野性的な苦味

 
「オレガノ」は地中海沿岸の原産で、
マジョラムに似ていることからよく混同され、
別名「ワイルドマジョラム」とも呼ばれる、
とても丈夫で寒さや乾燥にも強いハーブです。
 
ヨーロッパでは古くから非常にポピュラーなハーブです。
チーズやトマトと相性が良く、
パスタやピザなどのイタリア料理に欠かせないハーブです。
ギリシャ料理やメキシコ料理などでもよく利用されています。
 
 

歴史

 
「オレガノ」は地中海沿岸の原産で、
古代ギリシャでは「薬用」として重要視されていました。
近縁種の「マジョラム」と似ていますが、
「マジョラム」より生育が旺盛で丈夫で、
より野生的な香りがすることから、
「ワイルドマジョラム」の別名を持ちます。
 
ギリシャ地方の山野に多く自生し、
その名前はギリシャ語で「喜びの山」を意味する
「オリガナム」を語源とします。
幸福のシンボルと考えられ、
結婚式では新郎新婦が
オレガノで作った冠を身につけて幸せを祈りました。
死者の魂が平安であることを祈って
墓地にも植えられたといいます。
 
古代ローマの美食家・アピキウスが、
「美味しいソースには欠かせないスパイス」と称したように、
現代でも、トマトケチャップやウスターソースなどによく使われるなど、
イタリア料理では定番です。
 

ハーブの特徴

香りや風味
香り・風味
ほろ苦い清涼感がある
 
清涼感のある芳香とほのかな刺激味があります。
香味が強いので、使用量は控えめに。
 
乾燥させるとより香りが引き立つため、
ドライを使うことがのぼうが多いのですが、
生の葉をそのまま使っても香味を楽しむことが出来ます。
 
カットしたものを使う直前に手でよく揉むと、
いい香りがより強く立ってきます。
 
効果や効能
オレガノには胃腸の調子を整え、
消化を促進する作用があると言われています。
食べ過ぎてしまった時などに、
オレガノのハーブティーを飲むと消化を助けてくれます。
 
強壮作用もあり、心身の疲労回復にも効果があると言われています。
 
また鎮静作用があると言われ、
神経性の頭痛や生理痛、筋肉の痙攣などを和らげ、
咳を鎮めてくれます。
 
殺菌効果にも優れているため、
ドライフラワーにしてインテリアに飾るという楽しみ方もあります。
 
データ
Data
  • 学  名:Origanum vulgare
  • 和  名:花薄荷
  • 別  名:ワイルドマジョラム、オリガナム   
  • 科  名:シソ科
  • 使用部位:葉
  • 原 産 地 :ヨーロッパ・中央アジア
 <主な成分>
   カルバクロール、パラシメン、γ-テルピネン、
   チモール
 <主な作用>
   殺菌、抗菌、去痰、抗ウイルス、駆風、健胃
 
 
 

料理

 
葉には、ほろ苦い清涼感があり、
生か乾燥させて、香辛料として利用されています。
肉や魚などの臭み消しにも重宝し、
グリルや炒め物、煮込み料理などに広く用いられています。
 
イタリアのトマト料理に良く用いられるハーブのひとつで、
トマトソースのピザやパスタ、煮込みなどによく合います。
 
また、メキシコ料理によく使われる
ミックススパイス、チリパウダーには欠かせません。 
「チリコンカン」には必ず使われます。
 
魚の下味付け
  
 白身魚や青魚の下味付けに、
 ドライのオレガノを
 セージやタイムと一緒に使うと
 繊細な風味が付き、
 シンプルにソテーやグリルするだけで、
 グンと美味しくなります。
 
f:id:linderabella:20201102131234j:plain
ハーブソルト
f:id:linderabella:20201102131234j:plain
ハーブビネガー
f:id:linderabella:20201102131234j:plain
ブーケガルニ
f:id:linderabella:20201102131234j:plain
エルブ・ド・
プロバンス
 
 

クラフト

 

 
🌻ドライフラワー
   ドライフラワーにしてブーケやリースを作って飾れば、
   殺菌・消臭効果のあるインテリアになります。
 
 

関連

f:id:linderabella:20200719105344j:plain
スイートマジョラム
f:id:linderabella:20200625102036j:plain
オレガノティー