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スイートマジョラム

Sweet Marjoram(ハーブ事典)

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「マジョラム」は
地中海沿岸からエジプト、北アフリカを原産とします。
一般的に使用されているのは、
主に「スイートマジョラム」という種で、
「ワイルドマジョラム」と呼ばれる「オレガノ」は、
同属異種に当たります。
ポップが出回る以前には、
ビールの香りづけにも使われてきました。
 
古代ギリシャの頃から栽培されている古いハーブです。
「幸福」と「美食」の象徴とされ、
「スイートマジョラム」で作った冠を
結婚する夫婦の頭に載せて幸福を祈る習慣もありました。
また、死者の魂に平安をもたらす植物として、
墓地にも植えられていたそうです。
 
語源はラテン語で「より長い、大きい」を意味することから、
「長寿のハーブ」とも呼ばれています。
 
中世ヨーロッパでは、精油を抽出するために重宝され、
更には不思議な力が宿るとして魔除けとしても使われていました。
 
風味や香りの特徴
オレガノとよく似ているが、
より甘味が強く、香りは繊細。
わずかな苦味もある
 
 
葉や茎には淡いミントのような香りがあります。
繊細な甘い香りを持ち、
生でも乾燥させても食べることが出来るため、
幅広い料理に用いられ、とりわけトマト料理との相性は抜群です。
乾燥させた葉は肉料理の臭み消しや風味を引き立てさせるために、
生の花と葉はサラダに、卵やチーズとも相性がいいです。
 
使い切れず残ってしまった「マジョラム」は、
冷凍保存するか、水洗いしてから乾燥させ袋で保存すると、
香りも残り長持ちします。
更に、「ハーブビネガー」にしたり、
オリーブに付けて「ハーブオイル」にしても楽しめます。 
 
マジョラムのハーブティーや精油には、
内臓の働きを整え、消化不良や便秘に効果が期待出来ます。
また、自律神経のバランスを整え、リラックス効果をもたらすため、
ストレス解消、安眠が期待出来ます。
 
 スイートマジョラムのデータ 
  • 学  名:Origanum majorana
  • 和  名: 花薄荷
  • 別  名: マヨナラ・マジョラム
  • 生薬名: ドコウジュ
  • 科  名: シソ科
  • 原産地 : 地中海沿岸
  • 使用部位:葉、花
  • 用  途:料理、お茶、美容健康、クラフト
 <主な成分>
   テルピネン-4-オール、テルピネン、
   リナロール、タンニン
 <主な作用>
   防腐、鎮静、鎮痙、利尿、消化促進、消炎、
   発汗、温熱、血圧降下、鎮痛
 
 

関連事項

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オレガノ
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ホップ
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マジョラムティー
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マジョラム
スイート精油