Petitgrain(精油事典)
ビターオレンジなどの枝葉から採れる精油
「プチグレン」は、ミカン科の常緑樹である
「ビターオレンジ(和名:橙)」の枝と葉から
抽出した精油です。
「プチグレン」という名前は、
仏語で「小さな粒」という意味を持ちます。
元々、未成熟の粒のような果実から抽出していた
ことに由来しているようです。
高価な「ネロリ」の偽和に使用されますが、
実際に「ネロリ」の代用になる効果も持ち合わせています。
プチグレン
ミカン科の「ビターオレンジ」からは
3つの精油が抽出されます。
- 果実 ・・・・「ビターオレンジ」
- 花 ・・・・「ネロリ」
- 葉や小枝 ・・・・「プチグレン」
「レモン」や「マンダリン」の枝葉などからも
採油されますが、一般的には、
「ビターオレンジ」から採れたものです。
「プチグレン(Petitgrain)」には、
仏語で、「小さい(petit)」「果実の粒(grain)」
という意味があります。
元々、熟す前の小さな青い実を材料としていた
ためにこの名がついたとされますが、
現在の「プチグレン」の精油は、
一般的に葉と小枝を材料としています。
ビターオレンジ150kgの葉枝から、
約1kgの「プチグレン」の精油が採れます。
フレッシュな柑橘と
若々しい木々の香りを併せ持った爽やかな香りが
特徴的なプチグレンは、甘みがないため
男性にも好まれる香りです。
香りの特徴
精油の働き
「プチグレン」には、
「エステル類」と「リナロール」が
多く含まれているので
緊張感や不安感が解けない時に役立ちます。
落ち着きたい時や気分を明るくしたい時に
使うのもオススメです。
副交感神経を優位にするので、
ストレスからくる耳鳴りや不整脈を緩和します。
咳を緩和する作用もあるため、
気管支炎や風邪による上気道の不調の改善にも
役立ちます。
スキンケアにも向きます。
柑橘系の精油は香りはいいのですが、
「光毒性」を持つものもあり、
そういったものはスキンケアに使うことは
出来ません。
「プチグレン」には「光毒性」がありませんので
かんきつ系の香りを楽しみつつ、
スキンケアにも役立つので重宝します。
精油のデータ
おススメ使用法
芳香浴
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吸引
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アロマバス
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湿布
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トリートメント
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フレグランス
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関連事項
ビターオレンジ (オレンジフラワー) |
ネロリ |