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クベバ

Cubeb(スパイス事典)

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インドネシア原産のコショウ種の未熟な実で、
スマトラ、ペナン、ニューギニアに自生します。
別名、ジャワーペッパー、キュベバ、テール付きコショウなどと
呼ばれています。
産地が限られている上、未熟な実を手摘みして乾かすため、
大変希少性の高いスパイスです。
 
 

クベバとは

ヨーロッパには
中東との交易の中でインドからもたらされました。
「クベバ(cuceb」の名前は
アラビア語の「kababa」から来ていますが、起源は不明です。
17世紀末までは一般的に使われてきましたが、
ポルトガルの国王が、
黒胡椒を売るためにクベバの販売を禁止したことから、
余り広まらなかったと言われています。
 
 
見た目がブラックペッパーと良く似ていますが、
まるでしっぽのような突起物があることから、
「しっぽのついたペッパー」と呼ばれることもあります。
種子の中身はほとんどが空洞です。
 
 

スパイスの特徴

香り・風味の特徴
香りの特徴
松ヤニのような刺激的な香りで、
鋭い辛味がある
 
コショウ科で、
松ヤニに似た刺激的な香りと辛味を持ちます。
更にレモンのような清涼感も感じられます。
ブラックペッパーよりもずっと辛く、強い香りがし、
オールスパイスに似た風味を持ちます。
 
健康効果
呼吸を楽にする効果があるとして、
アジアでは、古くから薬用としても使われてきました。
アーユルヴェーダでは、
興奮・刺激作用、駆風作用、去痰作用があると言われています。
 
Data
クベバ
  • 学  名:Piper cubeba
  • 和  名:ジャワ長胡椒、ヒッチョウカ(畢澄茄)
  • 別  名:チュバブ
  • 科  名:コショウ科
  • 原産地 :ジャワ、スマトラ
  • 利用部位:実
 <主な成分> サビネン、サビノール、クベベン、
        クベノール、ピペリン
 <主な作用> 健胃、利尿、去痰
 
 

美味しい利用方法

現在は、ヨーロッパではジンやタバコの香りづけ用として、
インドネシアでは調味料として、
ご飯やカレー、スープの風味付けなどに
幅広く使われています。
 
「クベバ」を加えて炒めたご飯は、カレーとも好相性。
辛味が強いので、他のスパイスと合わせて少量を使うのが
ポイントです。
モロッコのミックススパイスや、
北アフリカのミックススパイス「ラセラヌー」にも
使われています。
 
非常にポピュラーなジン「ボンベイサファイア」の原料
「ヒッチョウカ」とは「クベバ」のことです。