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グレインズオブパラダイス

Grains OF Paradise(スパイス事典)

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「グレインズオブパラダイス」は

「楽園の種」「幻のペッパー」という異名を持つ、
希少性の高いスパイスです。
 
西アフリカ原産のショウガ科の多年生草本で、
ギニアの西海岸地方や西インドで栽培され、
西アフリカでは、今でも日常的に使われています。
西アフリカのグレイン海岸(ペッパー海岸)は
この植物に因んで名づけられました。
 
 

歴史

 
13世紀に原産地の西アフリカからヨーロッパに伝えられ、
ギニア湾の黄金海岸や胡椒海岸、
ナイジェリアから盛んに輸出されました。
 
中世ヨーロッパでは、
ワインにジンジャーやシナモン、
グレインズ・オブ・パラダイスを漬け込んだ
「ピポクラス」という滋養ドリンクが好まれていたそうです。
16世紀のイギリス女王エリザベス1世は
特に愛好したと言われています。
 
ビールや果実酒の風味づけに用いられ、
17世紀頃には香味果実酒によく使われていましたが、
現在ではあまり使われていません。
 

スパイスの特徴

風味や香りの特徴
香りの特徴
カルダモンに似た香りと
ペッパーのようなピリッとした辛味
 
 コショウに似た辛味と、
 カルダモンに似た柑橘系の芳香が魅力です。
 ホールだと強い香りはないが、
 潰すと爽やかな香りが広がります。
 
健康効果
ショウガ科の「グレインズオブパラダイス」は、
身体を温め、穏やかな刺激を与えるので、
疲れやだるさを感じている人にはおススメです。
 
活力を高めるカフェイン入り飲料に頼るよりも、
ずっと体に良いという人もいます。
ジンジャーと同じく消化を助け、腰痛を和らげる他、
寄生虫を防ぐ効果があるとも言われています。
 
グレインズオブパラダイス
  • 学  名:Aframomum melegueta
  • 別  名:メレゲータ・ペッパー、
         ギニア・グレインズ 
  • 科  名:ショウガ科
  • 使用部位:種子
 <注意事項> 特に知られていない
 
 

美味しい利用法

相性の良い食材・料理
 ラム肉、鴨肉、じゃがいも、茄子など     
 粗挽きにしてベイクドポテトに振ると、
 アクセントになります。
 
現在は主にガーナなど西アフリカの民族料理に使われています。
コショウの代用に使われていたこともあり、
コショウと同じように使うと良いでしょう。
ラム料理、じゃがいもやナスなどの野菜料理によく合います。
果実酒の香りづけにも使われています。
 
モロッコのミックススパイス
ラセラヌー」の材料の一つとして知られています。