からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

セージ

Sage(ハーブ事典)

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ローズマリーの次に抗酸化が強い

 
セージは、強めの香りと苦みが脂肪分の多い肉料理などによく合い、
ソーセージに利用される他、ハーブティーとしても人気があります。
治療や健康を意味する言葉「salvare」(サルワーレ)に由来し、
ハーブの中でも特に高い薬効を持ちます。
 
 

セージとは

 
学名の「Salvia」には
「健康」「治癒」「救い」といった意味があり、
その治癒力の高さが古来より知られてきたことが伺えます。
 
花言葉は「知恵」「尊敬」「幸福な家庭」など。
銀色の葉に紫色の花が美しく、
観賞用として植えられることも多いようです。
 
セージは樟脳のようなスッとした香りがします。
乾燥させた葉は生の葉よりも香りが強く、優れた消臭効果があり、
古くから肉の保存に利用されてきました。
セージが「ソーセージ」の語源となったという説もあります。
脂っぽさを抑える効果もあるとされているので、
油を多く使う使う料理や
魚料理、特にハンバーグやソテーにピッタリです。
 

歴史 

 
セージの歴史は古く、
紀元前300年に著されたテオフラストスの『植物誌』、
紀元後77年にはプリニウスやディオスコリデスにより著された
『プリニウス博物誌』の「植物薬剤編」にも記録があると言われています。
『プリニウス博物誌』には、
ブドウ酒とともに飲むと遅れている月経を促進する、
煎じ汁を飲むと月経過多を止める、
セージの葉そのものを傷口に貼ると出血を抑える、
蛇に噛まれた時には毒消しになることなどが記載されています。
 
セージがヨーロッパ南部や地中海沿岸地方から
イギリスに渡ったのは1世紀頃と言われており、
ローマ軍がイギリスでの行軍中、
道の両脇にセージの種を蒔いて進んだと言われています。
 
10世紀には、当時医学の中心地であったイタリアのサレルノで
セージの薬効が讃えられる、疫病の薬として利用されていました。
また12世紀のドイツでも、セージは万能薬と考えられていました。
17世紀には、イギリスのニコラス・カルペパーが
「造血の効果があって肝臓に良い」
「記憶力を強くするのに非常な能力があって、
 感覚を暖め敏感にする」と述べています。
また、歯磨き粉が出来る以前は、
歯を白くし、歯茎を丈夫にするものとしてセージが利用されていました。
 
日本にセージが渡来したのは、明治12年頃だと言われています。
 

各地で重宝されているセージ

 
アラビアでは「庭にセージを植えている者は死なない」、
イギリスでは「長生きしたければ5月にセージを食べなさい」という
ことわざがあるというセージ。
イタリアでは車酔いをした人にセージのハーブティーを勧めるそうです。
ドイツの薬草家は、
「セージは、医者、料理人にも、台所や地下室など場所も、
 貧富も問わず役に立つハーブである」と言ったそうです。 
 

セージの効果効能

 
セージには、精油に含まれるツヨンをはじめ、タンニンなどの有効成分が含まれており、以下のような健康に対する効果が期待されています。
 
喉の痛みや口内炎を予防する効果
セージには優れた抗菌効果に加え収れん作用があるため、風邪や熱の症状、のどの痛みを抑える効果があるといわれています。また、扁桃腺(へんとうせん)炎や気管支炎といった呼吸器系感染症の初期に服用すると効果があるといわれています。 また、主成分のツヨンやタンニンには、歯肉炎や口内炎などの口腔内粘膜の炎症やのどの腫れなどを防ぐ効果が期待されています。セージの葉をハーブティーとして飲用する他、ハーブティーで1日に2~3回うがいをすることで、これらの症状が予防できるといわれています。
 
リフレッシュ効果​
とても鋭くクリアな香りを持つセージの精油は非常に強い作用があり、ごく少量でもその効果を発揮します。セージの香りは、気分が落ち込んでいる時などに使われます。また、頭をすっきりとさせたい時にも役立つ香りとして、勉強部屋や仕事中の芳香浴にも利用されます。神経疲労にも効果を発揮し、ストレスに対処する能力を高める効果が期待されています。
 
女性特有の悩みに働きかける効果
セージには血行を促進する効果があるため、月経痛の緩和や過小月経、稀揮発月経、無月経などの月経不順に対して働きかけるといわれています。また、セージには女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用もあるため、更年期特有の異常発汗やホットフラッシュと呼ばれるほてりやのぼせをはじめ、めまい、耳鳴り、肩こり、不眠、疲労感などの症状に対する効果があるといわれています。
 
消化を促進する効果
セージには、消化薬としても優れた効果があるといわれています。セージの精油には消化器系の平滑筋を弛緩させる効果があり、苦味とともに食欲を刺激し、消化を助けるといわれています。さらに消化を促進する消化酵素と胆汁の分泌を促進し、胃の働きをサポートします。また、セージのハーブティーを飲むと胃腸内のガスを排出する効果があるといわれています。消化不良や下痢、大腸炎や肝臓病に有効だとされ、さらに殺菌作用があるため胃腸炎などの感染症を改善する効果が期待されています。
 
美肌効果
セージには収れん作用があるため、肌を引き締め、炎症を抑える効果があるといわれます。皮膚の一番外側の表皮に含まれるケラチンを変成させ、緻密(ちみつ)なバリアを張ると同時に引き締めるため、毛穴の広がりを抑えたり、傷などの出血を止める働きがあります。そのため近年では、セージが化粧品にも利用されるようになりました。
 
 セージのデータ 
  • 学  名:Salvia officinalis
  • 和  名:ヤクヨウサルビア
  • 科  名:シソ科
  • 使用部位:葉
  • 主要成分:フラボノイド、精油、フェノール酸、
         ジテルペン型苦味物質、カノソール
  • 原 産 地 :地中海沿岸
 
 

ハーブとして利用出来るセージ

 
セージには様々な種類があります。
一般的にセージと言うと「コモン・セージ」を指します。
 
コモンセージ
 
 最も一般的な品種。
 
スパニッシュセージ
 ホウセンカのような香り。ティーに向いている。
 
トリコロールセージ
 
 半耐寒性。ピンクの斑点があり、まろやかな香り。
 
プロストレイトセージ
 ホウセンカの香りが強い。
 
パープルセージ
 
 葉の香りが強く、喉の痛みに効くと言われている。
 
ゴールデンセージ
 
 コモンセージよりもまろやかな香り。
 
クラリーセージ
 
 葉に大きな刻みがある。花が美しく園芸用としても。
 
パイナップルセージ
 
 パイナップルの香りがする。
 
 

セージ利用法

 
乾燥

 

 使い切れなったセージは、
 風通しの良い室内などで1~2週間ほど乾燥させ、
 乾燥剤を入れた密閉容器に保存します。
 冷凍する場合は、
 生葉を細かく刻んだものにオリーブオイルを少量混ぜ、
 小分けにしておくと使いやすいです。
 
 
ハーブティー
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うがい薬
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 飲み残したハーブティーをそのままうがい薬として使えます。
 風邪の予防に。
 
 
マウスウォッシュ
 沸騰したお湯300mlに、
 乾燥セージ・タイム・ペパーミントの葉を小さじ1杯ずつ加え、
 蓋をして5分程抽出すると殺菌作用のあるマウスウォッシュに。
 口臭予防にも。
 
 
歯磨き粉
 セージパウダー大さじ1に、天然塩パウダー大さじ3を加えると、
 抗菌性と収斂性のある歯磨き粉に。
 大粒の塩を使うと歯茎を傷めてしまうので注意しましょう。
 
 
足浴
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 洗面器一杯の熱湯に大さじ1杯のセージを入れた足湯を作り、
 丁度よい温度になったら踝の上辺りまで足を浸けます。
 清潔を保つことで水虫の予防に。
 
 
セージのルームスプレー
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 セージは部屋でも大活躍。
 浄化のハーブと言われる「ホワイトセージ」(コモンセージでもOK)を
 無水エタノールに浸して、精製水で薄めます。
 掃除の仕上げに吹きかけて抗菌とカビ対策を。
 おもてなしの前にも、ワンプッシュ!
 
 
防虫サシェ
 リネン類の防虫のために、セージのサシェが使えます。
 抗菌性があるので、シューズキーパーとして使うのもおススメ。
 
 

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