Lemon balm
学名の「Melissa」はミツバチを意味し、
ミツバチがこの花を好むことから、
中世の時代にはハチミツを収穫するために育てられていました。
ラテン語でミツバチを意味する「メリッサ」の名も持っています。
こうした性質は、
古代ローマ時代の科学者プリニーによって発見され、
当時の主要な糖源として、ハチミツ採取のために栽培されました。
8~9世紀には「長寿のハーブ」と信じられ、
ヨーロッパに浸透しました。
16世紀に活躍した医学者兼錬金術師のパラケルススは
レモンバームが心臓への鎮静作用を持つことから、
「生命のエリキシル(不老不死の霊薬)」と呼んで
珍重したそうです。
利用方法としては、ハーブティーを始め、
生葉をサラダやお菓子といった食用に、
乾燥させた葉をポプリにと、
様々な用途で親しまれています。
食用にする場合は、花が咲くと葉が固くなってしまうので、
開花前に収穫して冷凍保存しておきましょう。
乾燥すると香りが抜けてしまうので、生のものを使いましょう。
リラックス作用があり、
脳の活性効果が高く、風邪や頭痛にも良いと言われています。
抽出率が極めて低いため、貴重で高価な「レモンバーム精油」は、
強壮作用や、高血圧、神経性消化不良、頭痛、うつ病に
薬効があるとされています。
関連事項
ハーブティー |
精油 |