日本のハーブ
『万葉集』や『源氏物語』にも登場する
古くから知られる植物です。
色の「紫」は植物のムラサキからきています。
「ムラサキ」の根を乾かした「紫根」は、
「紅花」や「藍」とともに「日本三大色素」の一つで、
染色に用いられてきました。
但し現在、野生状態のものはほとんど見られず、
日本では絶滅危惧種に指定されています。
「紫根」は漢方の「紫雲膏」(しうんこう)の材料でもあり、
火傷、切り傷、湿疹などの皮膚トラブルに使われています。
江戸時代に処方された薬で、現在でも市販されています。
- 学 名:Lithospermum erythrorhizon
- 科 名:ムラサキ科
- 使用部分:根
- 原 産 地 :日本、China
- 主な成分:紫色素ナフトキシン誘導体シコニン、
アセチルシコニン、アラントイン、
多糖体、有機酸 - 主な作用:抗炎症、皮膚細胞修復、解熱、解毒、
賦活、抗ガン