からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

ローズマリー

rosemary

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「ローズマリー」は地中海沿岸の原産で、
今日では南ヨーロッパを始めとして世界中の至る所で
栽培されています。
 
学名の「Rosmarinus(海の雫)」は、
ラテン語の「ros(雫、しずく)」、「marinus(海の)」の合成語です。
これは青紫色の花がしずくのように見えたことが由来と言われています。
 
「ローズマリー」は、
悪いものから守ってくれる神秘的な力があると言われ、
昔から教会の庭に植えられていました。
 
和名の「マンネンロウ(万年郎)」は、
永遠の青年と言える若返り強壮力のある植物と考えて命名された説や、
マンネンコウ(万年香)が書き間違って広まった説があります。
 
 
人類とローズマリーとの関係は古く、
古代エジプト時代の墓からその枝が発見されています。
古代ギリシャでは、神に捧げる植物として重んじられていました。
中世には、結婚式や恋占いなどでローズマリーの枝が使用され、
数々のロマンチックな逸話が生まれたと言われています。
 
14世紀のハンガリーでは、神経痛を患っていた女王エリザベートが
ローズマリーを主成分とした
「ハンガリアン・ウォーター(ローズマリー水)」を使用したところ
病が治り、若さを取り戻して、
70歳にして隣国ポーランドの王子にプロポーズされたという
逸話も残されています。
 
それを証明するように、
今なお「若返りのハーブ」として
スキンケアやヘアケアなどに使用される他、
アロマテラピーでもよく利用される精油の一つです。
現代では、精油を朝2時間身にまとうと
認知症予防になると研究発表されて、話題になっています。
 
 
ローズマリーのデータ
  • 学   名:Rosmarinus officinalis]
  • 和   名:マンネンロウ(万年郎、迷迭香)
  • 科   名:シソ科
  • 原 産 地:南ヨーロッパ
  • 使 用 部 位:葉
  • 香り・風味:目が覚めるようなスッキリした香り
  • 主 な 成 分:1,8-シネオール、α-ピネン、
          カンファー、ボルネオール、
          ロスマリン酸、クロロゲン酸、カフェ酸、
          カルノソール、ロスマノール、ルテオリン
  • 主 な 作 用:抗酸化、消化促進、血行促進、陽性変力
 
 
爽やかで、強い香りを持つ「ローズマリー」の葉は、
衣類や書籍の虫除けとして利用したり、
白ワインと煮詰めてその液体を化粧水代わりに使用したり、
枕の下にその葉を置いて寝れば悪夢除けになったと言われていました。
 
 
臭みの強いラム肉などの肉料理や魚料理にも
使用されます。ジャガイモや他のハーブとの相性も良好です。
ローズマリーとガーリックを1週間程オリーブオイルに浸け込んだ
「ハーブオイル」は、料理の仕上げやドレッシングに最適です。
 
 
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