日本の薬草
「イカリソウ」の名前は、花の形からきています。
船の錨(いかり)に似た淡紫色をした花をつけることから
この名がついたのだそうです。
生薬名の「淫羊霍」(いんようかく)は
Chinaの「ホザキノイカリソウ」から調製される生薬で、
「ホザキノイカリソウ」を食べた羊が
1日に100回も交尾するほど精力の強いところから
この名があります。
滋養強壮には、
乾燥した茎葉を氷砂糖と一緒にホワイトリカーに浸けて
薬用酒として用います。
この薬用酒は、Chinaでは「仙霊脾酒」と呼ばれているそうです。
薬用としては、全草が強壮強精剤として使われますが、
最近はむしろ糖尿病、循環器系に効果があるとされて、
多糖に免疫賦活作用のあることも分かってきました。
- 学 名:Epimedium grandiflorum
- 別 名:梅花錨草、梅花碇草、三枝九葉草
- 科 名:メギ科
- 原 産 地 :日本
- 生 薬 名 :淫羊霍(いんようかく)
- 使用部分:茎葉、根(淫羊霍根)
- 主な成分:イカリイン、マグノフロリン
- 主な作用:滋養強壮、強精