Cranberry(ハーブ事典)
泌尿器系に働きかける
ヨーロッパ北部、日本を含むアジア北東部、
北アメリカなどに自生する、常緑の匍匐性低木です。
蔓植物のように、周囲の木に絡みつくこともありません。
夏に総状花序を伸ばし、白~ピンクの花を数個咲かせます。
花後に球形の小さな果実がなります。
クランベリーの収穫時期は9月~10月です。
1~2㎝大の球体で、果皮は白色から熟して赤くなります。
果実の中には空洞が4つあり、果肉は乳白色をしています。
果実は食べられますが酸味が強いので、
ジャムやジュースなどに加工されることが多いです。
欧米では、クリスマスに七面鳥に添えて食べます。
古くから膀胱炎、尿道炎、尿路結石などの防止に
役立つと言われてきました。
「キナ酸」は殺菌作用が強く、
老廃物の排出を促進するなどの働きがあります。
キナ酸が体内に入ると、細菌の繁殖を防ぐことが出来ます。
「ペクチン」は善玉菌を増やして腸内環境を改善したり、
便のかさを増やして蠕動運動を促進することで、
便秘解消にも繋がります。
腸内環境の改善は肌荒れの予防にもなります。
「ビタミンE 」も強い抗酸化作用を持ち、
ホルモンバランスを整える他、血流を促進する効果もあります。
冷え性を改善し、いきいきとしたハリのある美肌へ導いてくれます。
クランベリーに含まれる「プロアントシアニジン」は
ポリフェノールの一種で、
数ある果物の中でもトップクラスの含有量と言われています。
「プロアントシアニジン」は目のトラブルを改善し、
網膜の疲れを回復する働きがあるとされています。
強力な抗酸化作用を持つことでも知られ、
免疫力を高める作用もあり、
また、皮膚の色素沈着を改善する効果もあるとされています。
「アルブチン」という美白成分が
シミやそばかすを防ぐ働きがあると言われています。