日本のハーブ
バラ科ビワ属の常緑高木で、原産はChina大陸ですが、
日本でも大分、山口、福井県などに自生する常緑樹で、
10m程の高さまで育ちます。
葉っぱの形が楽器の琵琶(びわ)に似ていることから、
その名がつけられたと言われています。(実の形という説もあり)
果樹として各地で栽培されていて、
『茂木』『田中』といった品種があります。
在来の野生種は果実が小さく、食用には不向きです。
枇杷の葉には、
タンニン、アミグダリン、クエン酸などの成分が含まれており、
心身の疲労回復や、汗疹・湿疹などの皮膚トラブルの改善、
生活習慣病の予防など、様々な働きがあると言われています。
消炎、鎮痛、鎮咳、去痰と言った作用も期待出来ます。
胃を丈夫にしたり、
体の余分な水分を排泄したりする作用があると言われています。
江戸時代には、
「琵琶葉湯」が暑気払いに用いられたと言われています。
この「琵琶葉湯」は京都烏丸を発祥として全国に広まり、
江戸の地では庶民の夏の飲み物として重宝されたようです。
他にも様々な民間療法に使われ、
鎮痛作用を持つ
枇杷の葉の上にお灸を乗せて行われる「ビワの温熱療法」、
痛みのある部位にそのまま枇杷の葉を当てたり、
枇杷の葉を煎じた液を塗ると痛みを和らげることが出来ます。
- 学 名:Eriobotrya japonica
- 生 薬 名:枇杷葉(びわよう)
- 英 名:ロウクワット
- 科 名:バラ科
- 原 産 地:日本在来
- 使 用 部 位:種子、果実、樹皮、葉
- 香り・風味:葉は番茶のような風味
- 主 な 成 分:ネロリドール、ファルネソール、
アミグダリン、タンニン、トリテルペン - 主 な 作 用:鎮咳、去痰、利尿、健胃、制吐、
消炎(外用)
関連事項
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![]() 枇杷の葉湯 |