お風呂
古くから「大薬王樹」と呼ばれていて民間療法などにも活用されてきた
「ビワの木」。
ビワの木は温暖な地域で栽培されており、
千葉県、鹿児島県、長崎県などの地域が代表的です。
よもぎと同等の「薬草薬木の王様」と呼ばれ、
- 実:生食
- 葉:びわ茶、浴用、かゆみや虫さされのための軟膏、お灸
など、多種多様に使われてきました。
ビワの木から採取できる果実の葉は
「ビワの葉」と呼ばれています。
成長したビワの葉は厚くて硬く、表面は濃い緑で光沢があり、
20cm程の細長い楕円形をしています。
光明皇后の発願により、
「悲田院」とともに創設された「施楽院」でも、
病人や孤児の保護・治療・施薬のために
「ビワの葉」が使われていたと言われています。
江戸時代に入ると、
ビワの葉と一緒に
薬草を煎じた 「枇杷葉湯」(びわようとう)が
庶民に親しまれるようになります。
「枇杷葉湯」は、夏の暑さをしのぎ、
疲れた体を労わる効果があるとして 、
京都や江戸の夏の風物詩として庶民に親しまれました。
ビワの葉には「タンニン」や「サポニン」が含まれていて、
咳止めや痰予防に、また外傷の手当に直接肌に塗り込んだり、
湿布として使われることがあります。
「枇杷の葉湯」は温泉に入った時のように身体の芯から温まり、
湯冷めしにくいので、疲労回復や冷え症の人におススメです。
肌がスベスベになり、アトピーなどの皮膚病や荒れ、
日焼け後など皮膚トラブルに良いとされます。
「枇杷の葉湯」を作る
1.ビワの葉をきれいに洗い、乾燥させます。
2.乾燥葉を布袋などに詰め、お風呂に入れます
3.水から沸かします。
・使用法については、全てご自身の責任において行って下さい。
・使用が不安な場合は、医師や専門知識のある人に相談しましょう。