日本のハーブ
爽やかな香りとほのかな苦味が特徴の「明日葉」は、
日本原産のセリ科の野草で、
八丈島や伊豆七島など温暖な地域に自生しています。
「今日その葉を摘んでも、明日には若葉が出る」ことから
その名が付けられ、
非常に生命力の高い植物として知られています。
緑黄色野菜としてビタミンやミネラル、
他には食物繊維も豊富なことから、
古くから健康食品として人気があります。
江戸時代には、本草学者の貝原益軒が『大和本草』において
滋養強壮に良い薬草として紹介しています。
現在、生産量の約9割が青汁やサプリメント用となっています。
カリウムが多く含まれ、
老廃物を尿として体外に排出してくれる作用があり、
むくみの解消や、ダイエット効果が期待出来ます。
また、高い抗酸化力で知られ、アンチエイジングにも役立ちます。
独特なクセがあるので、おひたしや炒め物などの他、
伊豆七島では椿油で揚げた天ぷらが名物料理になっています。
野菜として食する以外に、
乾燥させた葉をお茶にして飲む方法もあります。
- 学 名:Capsella bursa-pastoris
- 別 名:ハチジョウソウ(八丈草)、明日草
- 原 産 地:関東地方の太平洋沿岸、伊豆七島
- 科 名:アブラナ科
- 使 用 部 位:葉及び茎
- 用 途:料理など
- 香り・風味:軽い苦味があり、
セロリに似た香りがする - 生 薬 名 :鹹草(かんそう)
- 主 な 成 分:ルテオリン-7-グルコシド、
イソクエルシトリン、
キサントアンゲロール - 主 な 作 用:利尿、滋養強壮