からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

ノビル(野蒜)

日本のハーブ

f:id:linderabella:20201029124125j:plain

 
日本全域の日当たりの良い草地や土手などで
群生することが多い多年草です。
名前の由来は、
野生する蒜(ひる=ニンニクの古名)いう意味から
「ノヒル」となり、
転訛して「ノビル」になったとされています。
 
『古事記』に
「野蒜(のびる)つみに蒜(ひる)つみに」
という記述がある通り、
万葉の昔から春の幸として親しまれてきました。
 
風味や香りの特徴
玉ねぎに似たツンとした香りで、
ラッキョウとニンニクを足したような味
 
 
地下に直径1~2cmの小さな鱗茎(りんけい)が出来、
玉ねぎやラッキョウに似た食味があります。
全草にネギのような芳香があります。
 

 
ノビルはまた、民間薬として用いられてきました。
全草を良く乾燥させたものを煎じて服用すると、
血を補い、良く眠れると言われています。
カリウムを多く含むことから、余分な塩分を排出し、
高血圧を予防する効果が期待出来ます。
殺菌作用を持つタンニンに似た成分を含むことから、
湿疹や虫刺され、腫れ物などの治療にも使われます。
 
  • 学  名:Allium macrostemon
  • 別  名:沢蒜(ぬびる)、蒜(ひる)
         疎々葱(あららぎ)
  • 科  名:ヒガンバナ科
  • 原産地 :日本、東南アジア
  • 使用部分:全草
 <主な成分>
  アリグリン、アリルプロピール、ジスルフィド、
  タンニン、カリウム
 <主な作用> 滋養、強壮、抗菌
 <注意事項> 特に知られていない