Gymnema(ハーブ事典)
「ギムネマ」は、インドや東南アジアに自生する、
正式名称を「ギムネマ・シルベスタ」(俗名:ギムネマ)という
常緑蔓性の植物です。
アーユルヴェーダでは2000年以上も前から、
ギムネマが糖尿病の治療薬や、
健胃・利尿・強壮作用がある薬草として用いられてきました。
木の葉を噛んで甘味物を食べると、甘味を感じないことから、
ヒンドゥー語で 「砂糖壊し」 という異名を持ちます。
19世紀の半ばには、インドに駐在していた英国人将校が、
ギムネマの甘味を消す不思議な作用について
本国に報告したことをきっかけに、
ギムネマが研究者たちの注目を集めることとなりました。
その後、英国の化学者であるフーパーが、
ギムネマの葉から甘味を抑える物質の抽出に成功し、
その物質を「ギムネマ酸」と名付けました。
「ギムネマ」を摂取すると10分程度甘みを感じにくくなり、
更に甘みに対する欲求を抑えられ、
小腸からの当分の吸収を阻害する作用があると言われています。
糖の吸収を抑制する働きがあることから、
ダイエット向けのサプリメントなどにも配合されています。