Nigella(スパイス事典)
品種によっては、
観賞用として庭花や切り花として広く楽しまれています。
別名「ブラッククミン」と言いますが、
クミンシードより小さく、黒い粒で、
「クミン」とは香りも風味も異なります。
インドでは「カロンジ」と呼ばれ、
ホールを煎って香りを強め、
野菜や豆料理、チャツネに、
またパンやお菓子のトッピングにも使用されています。
中近東やトルコでは、
ゴマのようにパン生地に練り込んで焼くこともあります。
種にはケシの実とペッパーの中間のような苦味と
オレガノに似た香りがあります。
コリアンダー、オールスパイス、セイボリー、タイムなどと
相性が良く、ミックススパイスとしてよく利用されています。
フランスでは「カトルエピス」(シナモン、クローブ、ナツメグ)、
東インドでは「パンチフォロン」
(クミン、フェンネル、フェヌグリーク、マスターシード)が
ポピュラーです。
抗酸化作用がある種子の圧搾油は
キャリアオイルとして利用されることもあります。