日本の薬草
日本全国に自生するウリ科に属する多年生の蔓性植物です。
アマチャヅルの名前の由来は、
全草に甘茶(あまちゃ)のような甘味があることから
この名が付けられました。
お茶にするとほんのり甘みがあり、飲みやすいのが特徴です。
アマチャヅルは「生薬」としても古くから使われていました。
日本において、アマチャヅルの甘味成分に関する研究が進められ、
アマチャヅルの葉や茎には
薬用人参と同様の有効成分である
「サポニン」が70種類以上含まれていることが
昭和52(1977)年に行われた研究発表により明らかになったことから
再び、注目を集めるようになりました。
アマチャヅルに含まれる「サポニン」には
神経的興奮を鎮める作用があり、
頭痛・肩こり・腰痛・ストレス・花粉症などの改善や
疲労回復効果も期待出来ます。
また、肝機能を改善し、善玉(HDL)コレステロールを増加させて、
悪玉(LDL)コレステロールを減少させる働きがあります。
更に、老化を予防する働きも期待されています。
民間療法では、乾燥した全草を煎じてお茶にし、
咳止めや喘息、花粉症などの症状に用いています。
また、利尿作用があるともいわれています。
しばしば「アマチャ」と混同されますが、別のものです。
- 学 名:Gynostemma pentaphyllum
- 別 名:ツルアマチャ、アマクサ
- 科 名:ウリ科
- 原産地 :日本、China、東南アジア
- 使用部分:地上部
<主な成分> ギペノシド類
<主な作用> 強壮、鎮咳、利尿
<注 意> 妊娠中、授乳中は控える