日本の薬草
山野に自生する蔓性の植物です。
5月頃に開花し、果実は秋に成熟すると紫色になり、
縦に割れて中が見えることから「開け実」と名付けられました。
熟した果実の白い部分は甘いそうです。
また春に伸びた蔓を塩茹でにして味噌マヨネーズなどをつけて食べると、
ほろ苦い山菜として味わうことが出来ます。
晩秋に採取した太い蔓は、「木通」と呼ばれる生薬で、
利尿作用があり、むくみや泌尿器の不順に用いられます。
- 学 名:Akebia quinata
- 別 名:アケビカズラ
- 生 薬 名 :木通(もくつう)
- 科 名:アケビ科
- 使用部分:茎、果実
- 主な成分:アケボシド、アケビン、アリストロシド
- 主な作用:利尿、通経、抗炎症
- 注 意:腎障害を引き起こす成分が
含まれているので注意が必要。
妊娠中は控える。