日本のハーブ
暖かく日当たりのよい砂地海岸に群生する海浜植物です。
植物全体からよい匂いがし、
古くから香として利用されてきたことから、
和名が「浜香」となったという説があります。
平安時代の貴族達は、
「ハマゴウ」の果実の香りに安眠の作用を求めて、
果実で枕を作ったそうです。
また、ハマゴウ生の葉を燻った時に出る香りが
蚊を寄せつけないとされ、
蚊取り線香のない時代に蚊除けとして活躍しました。
乾燥させた葉茎や成熟した果実は、
風邪や関節痛、頭痛、歯茎の腫れに伴う痛みなどに効能があると
言われています。
乾燥させたハマゴウの葉茎や果実は、
入浴剤としても用いられています。
ハマゴウの成分が血の巡りを良くして体を温め、
神経痛、腰痛、肩こり、冷え性などに効能があると言われています。
- 学 名:Vitex rotundifolia
- 別 名:ハマハイ、ハマボウ
- 科 名:シソ科
- 利用部位:果実、茎、葉
- 生 薬:蔓荊子(まんけいし)、蔓荊葉(まいんけいよう)
- 主な成分:α-ピネン、カンフェン、酢酸テルピネオール、
ビテキシカルピン、ビテオイドⅠ・Ⅱ、
ビテキシラクトン - 主な作用:解熱、強壮、消炎、鎮痛