精油(エッセンシャルオイル)
精油の性質
アロマテラピーの基本である「精油」(エッセンシャルオイル)は、
植物の花や葉、種子、果皮、樹皮などが持つ芳香物質を抽出した
100%天然の液体のことです。
- 精油は植物の光合成が作り出した
「一次代謝」のエネルギーを利用して作られた天然の有機化合物で、
「二次代謝産物」と呼ばれます。 - 精油は、植物が受粉などに役立てたり、
摂取されるのを防いだりするために分泌したものです。 - 精油は「分泌腺」と呼ばれるところで合成され、
「油胞」に蓄えられます。
「油胞」のある場所は植物により違い、
「精油の抽出部位」と深く関係しています。 - 精油は、各々独自の「有機化合物」を持ち、
それらが特有の香りや効用を決定します。
(第7の栄養素「フィトケミカル」) - 精油には、「芳香性」「揮発性」「親油性」の
3つの独特な性質があります。 - 精油は植物から抽出した100%天然の有効成分で、
非常に濃縮されているので、必ずしも100%安全とは限りません。
精油の抽出方法
水蒸気蒸留法
● 水蒸気で原料の植物を蒸して芳香成分を抽出方法
● 多くの精油がこの方法で製造
● 副産物
「芳香蒸留水」「フローラルウォーター」「ハーブウォーター」
「芳香蒸留水」「フローラルウォーター」「ハーブウォーター」
圧搾法
● 柑橘類の果皮から芳香成分を搾り取る方法
● やや不純物が混じることがあり、他の精油に比べ酸化が早い
揮発性有機溶剤抽出法
● 植物の芳香成分を有機溶剤で溶かし出す方法
● 「アブソリュート」:花からこの方法で得られた芳香成分
● 「レジノイド」 :樹脂から得られた芳香成分
超臨界流体抽出法(液化ガス抽出法)
● 主に「二酸化炭素」などの「液化ガス」を溶剤として
芳香成分を取り出す方法。
芳香成分を取り出す方法。
● 装置が高価なため、この方法は一般的ではありません。
7つの香りのタイプ
精油は香りは大きく7つのタイプ分類できます。
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7つの 香りタイプの 相関図 |
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各精油には独特な様々な効能がありますが、
この系統によって、私達に与える大まかな影響を分類できます。
また、この系統は、精油をブレンドする際にも役立ちます。
香りの3つの揮発速度
精油はそれぞれ揮発する速度が違います。
揮発速度の違う精油をブレンドすることで、
時間による香りの変化を楽しむことも出来るし、
バランスも良くなります。
- トップノート
- ミドルノート
- ベースノート
精油を購入する時の注意点
品質の良い精油を選ぶためには、
購入時にはいくつか注意する点があります。
精油の取り扱い方
精油は、心身に働きかけるものですが、
医薬品、医薬部外品、化粧品ではありません。
香りを楽しみながら、
予防と健康維持を目的にアロマテラピーを行って下さい。
心身の状態が悪い時には、
速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。
精油の保存と管理
精油の劣化の要因は、
「直射日光(紫外線)」「温度」「水分」「空気(酸素)」
精油の保管は、必ずガラス製遮光瓶に入れ、きっちり蓋を閉めて、
直射日光を避け、冷暗所で保管して下さい。