精油(エッセンシャルオイル)
精油には様々なプラス面がありますが、
だからと言って、マイナス面を持たない訳ではありません。
精油は使用法を誤ると害になることがあります。
これを未然に防ぐためには、
正しい知識と使用方法を守ることが大切です。
- 精油は薬ではありません
- 精油を飲んだり食べてはいけません!
- 原液を直接肌や粘膜につけないようにしましょう
- 引火する可能性があるので、火気に注意しましょう
- 子供やペットの手の届かない場所に保管しましょう
- お年寄りや既往症のある方のための注意
- 妊婦のための注意
- 乳幼児のための注意
- 精油によく似た商品に注意
- 光毒性に関する注意
- 濃度を守りましょう
- 保管・使用期間について
精油は薬ではありません
精油は医薬品、医薬部外品、化粧品ではありません。
日本の法律では「雑貨」の分類です。
特定の病気を治療する目的で使用するのは避けましょう。
アロマテラピーは、
香りを楽しみながら、予防と健康維持の見地から行うものです。
心身の状態が悪い時は、速やかに医師の診察を受けて下さい。
精油を飲んだり食べてはいけません!
精油を飲んだり食べたりすることは、非常に危険です。
海外では専門家の指導で内服療法を行うこともありますが、
これは例外的な方法です。
日本の法律では「雑貨」の分類です。
日本では「食品」や「食品添加物」として認められていないものを、
決して飲んだり食べたりしないようにしましょう。
原液を直接肌や粘膜につけないようにしましょう
精油の原液は刺激が強いので、
直接肌や粘膜に付けないよう注意が必要です。
点眼しないように、また目に入らないように注意しましょう。
誤って精油の原液が直接皮膚についた場合は、
大量の水で洗い流しましょう。
肌質に合わない場合もあるので、
皮膚に使用する場合は、必ず「パッチテスト」をしましょう。
linderabella.hatenablog.jp
引火する可能性があるので、火気に注意しましょう
子供やペットの手の届かない場所に保管しましょう
お年寄りや既往症のある方のための注意
正しい使用法を守れば、
精油は特別に危険なものではありませんので、
どなたでも快適と感じる範囲で楽しむこと出来ます。
但し、お年寄りや既往症のある方、敏感な体質の方は、
香りに反応しやすいこともあります。
不快感を感じるようであれば、
しばらくアロマテラピーを避けたほうがよいでしょう。
このことは一般の健康な方でも同じです。
不快感や異変を感じるときは、使用を中止しましょう。
芳香浴として使用している場合は、
窓を開けるなどして換気をするとよいでしょう。
いずれの楽しみ方で使用する場合も、
まず基準の半分以下の量で試してから使用することをおススメします。
妊婦のための注意
妊娠時の敏感な体調を考えて、
「芳香浴法以外」のアロマテラピーを実施される場合には、
十分ご注意下さい。
もし全身のアロマテラピーを行う場合には、専門家にご相談下さい。
乳幼児のための注意
3歳未満の乳幼児にも「芳香浴法」以外はおススメしていません。
小さな子供は、抵抗力が弱く、体重も少ないので、
大人に比べて精油の影響を受けやすいと言われています。
3歳以上の子供でも、
体重の違いを考慮して大人より少ない量で使うことをおススメします。
精油によく似た商品に注意
精油に似た外見の「合成オイル」と混合しないように注意しましょう。
アロマテラピーで使用する精油とは、天然原料として抽出されたものであり、
合成の芳香剤であるポプリ用香料などとは異質のものです。
それらはアロマテラピーのための精油として用いることはできません。
光毒性に関する注意
精油の中には、肌についた状態で紫外線に当たると、
皮膚にダメージを与える「光毒性」という作用を持つものがあります。
「光毒性」のある精油を実際に肌につけて紫外線に当たった場合、
短期間で強いタンニング、すなわち強い日焼けを起こします。
強い日焼けというのは火傷と同じですので、
その度合いによっては、皮膚にシミとして残ってしまったり、
皮膚の組織を損傷したりしてしまいます。
光毒性のあるものとして知られている成分の代表的なものに、
「ベルガモット」「レモン」「グレープフルーツ」などがあります。
これら光毒性の可能性のある精油を外出前や外出中に使用する時は
十分ご注意下さい。
濃度を守りましょう
精油は使用法によって適度な濃度があります。
それぞれのガイドラインとなる濃度を守りましょう。
また、異常を感じたらすぐに使用を止め、
体についた精油を洗い流したり、
窓を開けるなどして換気をして下さい。
精油の使用量に関するAEAJのガイドライン
以下の精油の使用量を参考にし、安全にアロマテラピーを楽しみましょう。
① 芳香浴法使用する精油量:1~5滴② 沐浴法● 全身浴法・・・使用する精油量:1~5滴
(一般の家庭用風呂(水量約200ℓ)に対する滴数)● 部分浴法・・・使用する精油量:1~5滴
(手浴法や足浴法に使用する洗面器(直径約30cm)や
ポリバケツ(深さ約30~50cm、直径約40cm)に対する滴数)③ 吸入法使用する精油量:1~3滴④ セルフトリートメント法● ボディに使用する場合精油の希釈濃度 :1%以下● フェイスに使用する場合:精油の希釈濃度:0.1~0.5%以下⑤ 湿布法使用する精油量:1~3滴⑥ セルフスキンケア法(手作り化粧品)使用する部分や精油の種類、個人差に応じて調整します。● ボディに使用する場合 :1%以下● フェイスに使用する場合:0.1~0.5%以下
<精油の希釈濃度について>
デリケートな肌に使用する場合は、
これよりも更に低い濃度から始めることをおススメします。
- ボディに使用する場合:1%以下
- 顔に使用する場合 :0.1~0.5%以下
デリケートな肌に使用する場合は、
これよりも更に低い濃度から始めることをおススメします。
保管・使用期間について
精油は製造時より成分の変化が始まっています。
キャップをしっかり締めて冷暗所に保管しましょう。
(→「精油の保存方法」)