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セロリシード

Celery seed(スパイス事典)

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野菜の味を引き立てる野生セロリの種子

 
セロリシードには、
ヨーロッパ原産の「スモール・エイジ」と呼ばれる
野生のセロリの種子が用いられている一方、
野菜として食べやすいように苦味を抑えた改良種であるため、
厳密には別の種類です。
 
 

歴史

古代ローマ時代やインドの伝統医学アーユルヴェーダでは
医療に用いられていました。
日本では、豊臣秀吉の朝鮮出兵時に
加藤清正が持ち帰り「清正人参」と呼ばれたり、
19世紀にオランダ人が長崎へ持ち込んだので
「オランダミツバ」とも呼ばれましたが
香味が強過ぎるため野菜としては普及しませんでした。
 

スパイスの特徴

香り・風味の特徴
香り・風味
穏やかなほろ苦さがあり、
ナツメグやパセリの香りを感じる
 
 「セロリシード」はパセリに似た青臭い香りが特徴です。
 口に入れると、ほろ苦さとともに、
 わずかにナツメグのような甘さもあります。
 
健康効果
種子「セロリシード」は古くから薬用として使われており、
その頃から鎮静、利尿、強壮の作用を目的として
重宝されてきました。
 
種子には、抗酸化物質である
「アピゲニン」が豊富に含まれており、
尿酸の排出を促す効果もあります。
 
セロリシードをティーにして飲めば、
心を落ち着かせ、安眠を促す効果があると言われています。
喘息に良いという研究結果もあり、
肝臓病や気管支炎に処方されることもあります。
 
データ
Data
  • 学 名:Apium graveolens
  • 別 名:オランダミツバ(和蘭三つ葉)
  • 科 名:セリ科
  • 原産地:南ヨーロッパ
 <主な成分>
   d-リモネン、β-セリネン、アピイン、ピラジン
 <主な作用>
   解熱、利尿、食欲増進、鎮静、解毒、消化促進、
   強壮、駆風、抗アレルギー、血行促進
 
 
 

使い方・代表的な料理

美味しい利用方法
野菜とよく合い、トマトなどの青臭い素材と合わせると、
臭みを消して素材の味を引き立てる他、
ピクルス液に加えると風味が増します。
 
塩と混ぜ合わせた「セロリソルト」は、
西洋では卓上調味料として使われており、
ガスパチョやトマトドリンクなどに使われています。
 
ホール
パウダー
長さが1~1.5㎜しかなく、
茶色の筋が5本入っている
パウダーで使用することは少ないが、
トマトジュースで作るカクテル
「ブラッディマリー」に
少し混ぜると味が締まり美味しい
 
 

関連事項

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セロリシード精油