からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

オリーブ

Olive(ハーブ事典)

f:id:linderabella:20200719105344j:plain

 
「オリーブ」は、有史以前アフリカ北岸や地中海沿岸に自生し、
現在のイスラエル、パレスチナ、ヨルダン、レバノン、シリアの地域で
栽培が始まったと考えられています。
 
オリーブの木は人々にとって神聖なものであり、
古代オリンピックでは勝者にオリーブの冠が授けられていました。
旧約聖書の一節(ノアの方舟)にも、オリーブが登場します。
ノアは、放った鳩がオリーブの枝をくわえて戻ってきたことで
大洪水の収束を知ったとされています。
このため、オリーブの枝は平和の象徴とされてきました。
 

 
オリーブの実は、鳥や動物もついばむことがほとんどないほど、
渋みや苦みが強く、そのままではなかなか食べることが出来ません。
塩漬けなどで渋抜きをして食べたり、
オリーブオイルとして使用するのが一般的です。
 

 
オリーブオイルには様々な種類がありますが、
中でも「エクストラバージンオリーブオイル」が最も高品質で、
抗酸化作用など高い効果が期待で出来ます。
肉厚な葉は、乾燥させてハーブティーに使用します。
 

ハーブの特徴

風味や香り
風味や香りの特徴
葉には香りはほとんどなく、
わずかな苦味と渋味がある 
 
健康効果
紀元前から、地中海沿岸の人々は
オリーブ油を薬として飲んでいたそうです。
オリーブ油に多く含まれる「オレイン酸」は、
悪玉と呼ばれるLDLコレステロールを減少させ、
善玉と呼ばれるHDLコレステロールを増加する働きがあります。
また、腸を刺激して便通を整える働きもありますが、
摂り過ぎると下痢をする可能性もあるようです。
 

 
開花前の若い葉は、ハーブティーにも使われます。
血圧降下作用と抗菌、抗ウイルス作用があることから、
「天然の抗生物質」とも呼ばれ、
インフルエンザ、ヘルペス、
循環器系の機能改善や糖尿病治療などに用いられることがあります。
 
データ
 オリーブのデータ 
  • 学  名:Olea europaea
  • 別  名:オリバ、オレイフ    
  • 科  名:モクセイ科
  • 原産地 :地中海沿岸
  • 使用部位:果実、葉、花
  • 用  途:料理、美容健康など
 <主な成分> ルチン、ヘスペリジン、ルテオリン、
        セコイリドイド配糖体、ビタミンE、
        オレイン酸
 <主な作用> 抗酸化、利尿、抗菌
 <注意事項> 特に知られていない
 
 

美味しい料理法

植物油の中でも特に消化吸収が良いとされ、
不飽和脂肪酸のオレイン酸、リノール酸、リノレン酸が
豊富に含まれているため、
血管の健康維持に役立ち、
動脈硬化予防、便秘予防、消化促進が期待されています。
太陽光や蛍光灯に含まれる紫外線で酸化するので、
冷暗所で保存しましょう。
 
 

関連

f:id:linderabella:20200625102036j:plain
ハーブティー
f:id:linderabella:20200723201602j:plain
キャリアオイル