日本のハーブ
「かぼす」はユズやダイダイなどと同様、
ミカン属の香酸柑橘類に属し、
大分県の特産で、日本での生産量の9割以上が大分産になっています。
「カボス」は果皮が濃い緑色で酸味が強く、
特有の香気があり、ポン酢や焼き魚の風味付けとして、
日本人にはお馴染みの爽やかな香りです。
「スダチ」と「カボス」はよく似ていますが、
「カボス」のほうが3倍くらい大きく、重さは80~120g位になります。
「カボス」の来歴は不明です。
『大和本草』には
「かぼすという名は柑子(かんす)が訛(あやま)ったもの、
あるいは乾燥させた果皮をいぶして
蚊を追い払った ”蚊ふす” が変化したもの」という内容のことが
書かれています。
主産地である大分県では
17世紀の末に京都から大分に持ち帰った苗木が始まりとされ、
300程年前から栽培されているそうです。
栽培面積は1960年代から増え始め、1980年代以降に生産量が大幅に増加。
現在はハウス栽培や貯蔵により1年中流通しています。
因みに「カボス」は、「香母酢」や「香倍酢」「臭橙」「カボユズ」
などの異名を持ちます。
まろやかな酸味は、ふぐ料理や鍋料理、お吸い物などに合います。
カボスの栄養
カボスは「クエン酸」が梅干に次いで世界2位!!
「クエン酸」には疲労回復に効果があり、
またコロナやインフルエンザ対策にも効果的です。
ビタミンEと一緒に摂ることで、抗酸化力をアップしたり、
動脈硬化の予防や、コレステロールの改善、
心臓病や脳卒中の予防になると言われています。
カリウムやビタミンCもが豊富で、
風邪予防や疲労回復、美肌効果があります。
ピネンやリモネンなどの香り成分には
精神を鎮めてリラックス効果とストレス解消に役立ちます。
食欲増進効果もあるので、夏場など食欲がない時にもおススメです。
色素成分は、ポリフェノールの一種であるフラボノイドで、
抗酸化作用、抗がん作用が期待されています。
- 学 名:Citrus sphaerocarpa
- 別 名:香母酢、香倍酢、臭橙、カボユズ
- 科 名:ミカン科
- 原 産 国:日本
- 主 な 成 分:クエン酸、ビタミンC・E、カリウム
- 主 な 作 用:抗酸化作用、抗がん作用、
疲労回復、美肌効果