sweet violet(ハーブ事典)
早春に花を咲かせる、春の訪れを知らせるハーブです。
「バイオレット」という名前ではありますが、
濃紫、ピンク、白と多彩です。
スイートバイオレットはヨーロッパから西アジアが原産です。
紀元前320年ごろにはすでにギリシャなどで栽培され、
アテネを象徴する花となっていました。
和名で「ニオイスミレ」と言うように、
甘く高い香りを持つことから、
昔は、化粧品や香水などの原料として栽培されていましたが、
合成香料の出現により、
現在では、香料の原料として栽培されることは少ないです。
シェークスピアの『真夏の世の夢』では、
「恋の媚薬」として登場しています。
花をそのままサラダにしたり、
砂糖漬けにしたものをデザートの飾りにしたり、
ビネガーやリキュールの香りづけにと、様々に利用されています。
また、葉をお茶にしたものは、
風邪や気管支炎に効果があると言われています。
<スイートバイオレットの利用法>
飲食用:花を砂糖がけ、デザートの飾り
香料用:精油をアロマテラピー、高品質の香水に
クラフト用:押し花、コサージュ、ポプリ
園芸用:花壇、ロックガーデン
薬用:シロップ剤を呼吸器の症状に