からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

ハス(蓮)

Lotus(ハーブ事典)

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ハスは、インド原産のスイレン科の水生の宿根草です。
地下茎は「レンコン(蓮根)」と呼ばれ、水底の泥の中にあり、
食用にされることで有名です。
 

 
節から長い葉柄を伸ばして水上に葉を出します。
更に花は、葉よりも高く伸びる茎の先につきます。
直径10~25㎝で、白や桃色、桃紅色の花を咲かせますが、
早朝に咲くと夕方には閉じてしまう一日花です。
 
ハスの花は昼には閉じて、朝になると再び開くことから、
太陽や創造、再生の象徴とされ、
インド、ベトナムでは国花とされています。
 

 
果実はじょうろのハス口型の中に40~50個存在しており、
土の中で長い期間、発芽能力を維持します。
その維持期間は何千年にもなり、
数千年前のものが発芽したという例もあるほどです。
 
ヒンドゥー教の神クリシュナは
「蓮の目を持つもの」と呼ばれている他、
ラクシュミや他の神々とも関わりの深い花です。
 

 

 
ハスはギリシャ神話にも登場します。
ニンフのロティが
プリアポスという神の求愛から身を守るために
ハスにその姿を変えたという逸話もあります。
 
風味や香りの特徴
爽やかな香りとほのかな甘みがある
 
 
 
Chinaでは、その葉を「荷葉」と呼び、
楊貴妃の時代から美容送信の健康茶として飲み続けられてきました。
血中コレステロールを減らし、脂肪や老廃物を排出すると言われています。
種子は、「蓮肉」とか「蓮実」と呼ばれる生薬で、
体を温め活力を高めるとともに、精気を蓄える作用があり、
鎮静、滋養強壮、止瀉、健胃のために処方されています。
 
アーユルヴェーダでは、種には強壮作用、若返り効果が、
根には収斂作用があり、下痢や痔に効果的とされています。
 
 ハスのデータ 
  • 学   名:Nelmubo nucifera
  • 科   名:スイレン科
  • 原 産 地:熱帯および温帯アジア