Red clover(ハーブ事典)
「ムラサキツメクサ」(レッドクローバー)は、
緑化用、牧草もしくは野草として世界中に広く分布していて、
身近な野草の一つです。
マメ科植物特有の空中窒素固定能を有しており、
土壌を肥沃にすることから、「緑肥」としても利用されています。
学名の種小名「pratense」が
「牧場に見られる」のラテン語に由来している通りです。
日本にも分布するクローバーの三つ葉は、三位一体の象徴、
四つ葉は聖十字架の象徴でもあり、幸運のお守りと言われます。
古代のケルトでは、木の葉に魔除けの力あると信じられていました。
中世英国では、この3枚の小葉を、
神、キリスト、精霊の三位一体と関連づけて考えていました。
女性ホルモンの「エストロゲン」と似た働きを持つ成分が含まれており、
更年期障害の症状の緩和や肌トラブルの改善など、
女性の美容と健康に役立つ効果があることで知られています。
風邪や痰、鎮静、便秘には乾燥した蕾の煎じ液を服用します。
滋養強壮には、生葉を油で炒めたり、
細かく刻んだ茎や葉の搾り汁を利用します。
- 学 名:Trifolium pratense
- 和 名:アカツメクサ、アカクローバー
- 科 名:マメ科
- 使用部分:茎、葉、蕾
- 主な成分:ゲニステイン、フォルモノネチン、
プラテンセイン、プルネチン - 主な作用:鎮咳、去痰、緩下、滋養強壮、鎮静