Nettle(ハーブ事典)
「ネトル」は、茎や葉の表面が「刺毛」(しもう)と呼ばれる
鋭いトゲに覆われています。
学名の”Urtica”はラテン語の「焼ける(uro)」を語源としています。
これはトゲに触れると焼けるような刺激があることから来ています。
また、ネトルの名前は、英語の”needle(針)”に由来し、
日本では、「刺草」(イラクサ)と呼ばれています。
但し、トゲがあるため葉や茎に素手で触らず、
生では食べないようにしましょう。
ヨーロッパでは2000年以上も前から知られる歴史のあるハーブで、
様々な症状に用いられてきました。
1世紀頃、ギリシャの医師ディオスコリデスらが
「ネトル」の葉には利尿・便通作用があると報告しています。
また、昔から浄血作用や解毒作用のあるハーブとしても
知られています。
クロロフィル(葉緑素)を豊富に含むことから、
血行を促進するハーブとして知られています。
鉄分も多く貧血対策にも利用されています。
またカリウム、鉄、ケイ素などのミネラルと
カロテノイドなどが相乗効果を発揮することから、
アトピーや花粉症、リウマチなどのアレルギー疾患や、
血中コレステロールの減少などにも利用されています。
「天然のマルチビタミン」と称されるほど、
ビタミンやミネラルを豊富に含むことで知られています。
フラボノイドやビタミンCも含まれるため、
風邪の症状緩和と予防にも使われます。
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