からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

クレソン

Cresson(ハーブ事典)

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ステーキの付け合わせとして目にすることの多い
ハーブですね。
 
 

クレソンとは

 
クレソンはヨーロッパが原産の水生植物です。
日本には明治時代に持ち込まれました。
非常に繁殖力旺盛なので、
現在では各地の河川敷や小川に群生しています。
切って販売されているものでも、
水に浸しておくと数日で茎の部分から根を伸ばし、
そのまま栽培することが出来ます。
 

ハーブの特徴

香り・風味
香り・風味
特有の香気があり、
ピリッとした辛味がある
 
ダイコン、からし菜、ワサビなどのアブラナ科の植物と同様に、
ピリッとした辛味を持ちます。
辛味成分は「シニグリン」という抗菌性の物質で、
寒さや乾燥に遭うと葉の辛味が増し、苦くなることがあります。
 
健康効果
クレソンの辛味成分「シニグリン」は、
利尿効果の他、食欲を増進させる効果があります。
血液の酸化防止や肉の脂肪分解、食欲増進、
食中毒の予防などに効果があることから、
肉食文化圏では、肉料理の付け合わせに欠かせない
香味野菜として知られています。
 
βカロテンは抗発ガン作用や動脈硬化の予防で知られていますが、
その他にも体内でビタミンAに変換されて、
髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、
そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあると
言われています。
 
カルシウムなどのミネラルやビタミンCも
豊富に含まれています。
 
クレソンには他にも、食物繊維やポリフェノール、
リンなどの栄養素がたっぷりと含まれていて、
もりもり食べることでデトックス効果も期待出来ます。
 
DATA
data
  • 学  名:Nasturtium officinale
  • 和  名:オランダガラシ(和蘭芥子)、ミズガラシ
  • 別  名:ウォータークレス
  • 科  名:アブラナ科
  • 原産地 :ヨーロッパ
  • 使用部位:葉、茎、花
<主な成分>
   アリルイソチオシアネート、ビタミンC、
   β-カロテン、ビタミンK、カルシウム
 
<主な作用> 抗酸化、食欲増進、血栓予防
 
<注意事項>
   胃や十二指腸の潰瘍、炎症を伴う腎障害、
   4歳以下の小児には使用しない
 
 

美味しい利用法

脂っぽい肉料理の添え物に最適です。
主役としてサラダにしても、ほろ苦い風味が楽しめます。
細かく刻んで、クリームソースやバターソースに混ぜ込むと、
味が引き締まり、後味がさっぱりしたソースになります。
 
和風とも好相性なので、
おひたし、吸い物、うどん、鍋物の具などに
幅広く活用してみて下さい。
 
クレソンの選び方
葉が濃い緑で、軸が太くまっすぐに伸びているものを選びます。
曲がっている物は収穫後時間が経っている可能性があります。
但し、クレソンは生命力が強いですから、
水に浸しておくとシャキッと元気になります。
 
保存方法
濡らしたキッチンペーパーなどでくるみ袋に入れて、
立てた状態で野菜庫に入れておきます。
横にして入れておくと茎が上に向かって曲がってきてしまいます。
水を張ったコップなどに刺しておくと
そのまま活かしておくことも出来ますが、
茎の途中から白い根が伸びてきます。
 
 

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