日本のハーブ
「クマザサ」はイネ科の常緑の笹で、
日本各地に自生しています。
一般的に「熊笹」と書かれることが多いのですが
葉に白い隈取りがあることが
名前の由来ですから、本来は「隈笹」です。
クマザサの葉には、細菌や真菌、
酵母などへの抗微生物作用があり、
ササの葉で粽や団子を巻いたり、
ササの葉の上に寿司を乗せたりするのは、
まさにその殺菌、防腐を兼ねた
知恵とも言えるでしょう。
またその殺菌効果を利用して、
生のササの葉を煎じた液を洗濯に使ったり、
止血や山で怪我をしたときの緊急処置として、
クマザサで、患部に巻き付けたり、
貼ったりして使っていました。
クマザサは、ビタミン、ミネラルなどの
栄養バランスが良いため、
漢方では万病を撃退する薬草として
扱われてきました。
乾燥または焙煎したお茶は
血圧降下・解毒・健胃作用に優れていると言われ
高血圧・糖尿病の予防、疲労回復などに使われてきました。
葉緑素を多量に含むことから、
歯周病や口内炎、口臭などを抑えるための
消臭に使用されています。
他には、煎じ液をお風呂に入れて、
肌荒れ改善・美肌づくりに使われてきました。
- 学 名:Sasa veitchii
- 別 名: ツユザサ、コグマ、コチク
- 生薬名:淡竹葉(たんちくよう)、
竹茹(ちくじょ)、竹瀝(ちくれき)、
竹葉(ちくよう) - 原産地:日本
- 科 名:イネ科
- 使用部位:葉
<主な成分>
安息香酸、パンフォリン、
クロロフィル、カルシウム、
ビタミンB1、B2、C、
フラボン誘導体、リグニン
<主な作用>
抗菌、消炎、免疫増強、解毒、利尿、
健胃、抗腫瘍
<注意事項> 特に知られていない