からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

チャイブ

Chives(ハーブ事典)

f:id:linderabella:20200719105344j:plain

 
「チャイブ」はネギの仲間で、
中空の細長い葉にマイルドなネギの風味があり、
和洋中いずれの料理にも利用出来る便利なハーブです。
日本原産で古くから薬味として利用されている「アサツキ」は、
「チャイブ」の変種とされています。
アサツキは夏に休眠しますが、
チャイブは冬を除いて夏の間も収穫出来ます。
 
より細長く小さく、ネギ特有の臭みが少なく、
日本では「エゾネギ」、フランスでは「シブレット」と呼ばれ、
薬味として使われています。
その他、チーズや卵と相性が良く、和食にも合います。
特に卵やジャガイモ料理と相性がよいことで知られ、
カロテンの豊富な緑黄色野菜として、西洋料理でよく使われています。
例えば、「ヴィシソワーズ」というジャガイモの冷製ポタージュには、
刻んだチャイブが欠かせません。
 
また、フランス料理では、
「フィーヌ・ゼルブ」と呼ばれるハーブのブレンドに、
パセリ、フレンチタラゴン、チャービルとともに加えられ、
繊細な香りが春夏の料理に洗練された風味を加えます。
 

f:id:linderabella:20201102131234j:plain
フィーヌゼルブ

 
 
花茎の先端に球状に集まって咲くピンク色の小花も香味豊かで、
サラダの仕上げに散らすと彩りと香りを添えることが出来、
ビネガーにも利用されています。
花をつけた後は葉が固くなり味も落ちるので、
葉を使う場合は蕾のうちに摘んでおいたほうがいいでしょう。
 
 
チャイブは、
β-カロテンやビタミンCや辛み成分の硫化アリルを含むため、
消化機能を整えたり、疲労回復効果も期待出来ます。
また、風邪や胃腸の不調に働き、体を温める作用もあります。
 
 
 チャイブのデータ 
  • 学   名:Allium schoenoprasum
  • 別   名:セイヨウアサツキ、エゾネギ
          [英] Chives [仏] Ciboulette [伊] Cipollina
  • 科   名:ユリ(ヒガンバナ)科
  • 原 産 地:地中海沿岸~シベリア、北アメリカ
  • 使 用 部 位:茎、葉、花
  • 香り・風味:繊細なネギの香り
  • 用   途:料理、お茶
  • 主 な 成 分:アリイン、カルシウム、鉄、β-カロテン
  • 主 な 作 用:抗酸化、殺菌、血行促進、食欲増進