からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

ミョウガ(茗荷)

日本のハーブ

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日陰の湿った場所を好み、
一度植えると余り手を掛けなくても毎年のように芽を出してくれます。
地下茎から出る花穂を食すので「花みょうが」とも呼ばれています。
 

 
3世紀に書かれた『魏志倭人伝』で書かれているほど
日本では歴史が古い「ミョウガ」ですが、
野菜として栽培しているのは日本だけです。
 
夏バテ予防におススメで、
素麺や冷ややっこの薬味など様々な料理に利用されています。
また、血行促進作用があるので、葉は入浴剤として利用されます。
 
日本では古くから、
不眠症や生理不順に効く生薬として用いられていました。
江戸時代には
「茗荷を食べると物忘れがひどくなる」と言われていましたが、
近年は、ミョウガの香り成分には
頭をスッキリさせる働きがあると期待されています。
 
釈迦の弟子に
「周梨槃特」(すりばんどく)という人物がいて、
彼はいつも自分の名前すら忘れてしまうほど
物忘れが激しかったそうです。
その彼の墓に生えていた草(みょうが)に、
名前を荷って死んでいった彼に因んで
「茗荷」と名付けたそうです。
 
爽やかな香りは「アルファピネン」という精油成分で、
食欲を増進させる働きがあります。
発汗や消化の促進に加え、血液循環や呼吸機能を高める他、
眠気を覚ます効果があります。
 
  • 学  名:Zingiber mioga
  • 生 薬 名 :茗荷(みょうが)
  • 科  名:ショウガ科
  • 使用部位:蕾、茎
  • 用  途:料理 など
  • 薬  効:発汗、食欲増進、抗菌、解毒、
         血行促進、風邪予防、
         生理痛・生理不順の緩和 など
  • 原 産 地 :日本