日本のハーブ
ヒルガオは日本原産のヒルガオ科ヒルガオ属の蔓性植物です。
ほとんど種子は作らず、地上部は冬に枯れますが、
地中に張り巡らせた太くて白い根茎から、
春先に一早く蔓を出して他の植物に盛んに巻き付きます。
フランスでは、
蔓性で絡みつく様子から官能的なイメージを連想させるなど、
「昼の美人」「危険な幸福」という花言葉がつけられています。
昼になっても花が萎まないことがこの花名前の由来です。
ヒルガオの花は色は薄いピンクで、
5弁の花びらが1つに合わさり、円い鏡のようになっています。
覗き込むと愛しい人の面影が見えるような気がすることから、
万葉の時代から「容花/顔花」(かおばな)と呼ばれ、愛されてきました。
若い茎葉は食用に出来、アクが少ないので
軽く茹でてお浸しや和え物や天ぷら、油炒めにして食べられるそうです。
花や蕾も食用に適しており、
湯にくぐらせてから酢の物などにします。
全草を乾燥したものが「旋花」(せんか)という生薬になり
利尿、疲労回復、糖尿病、高血圧予防に役立つとされています。
神経痛には入浴剤として利用します。
また、虫刺されには生葉の搾り汁を患部に塗ります。
- 学 名:Calystegia pubescens
- 別 名:アメフリバナ、チョクバナ、カッポウ、
オコリバナ、オコリズル、チチバナ、
ツンブーバナ、カミナリバナ、テンキバナ - 生 薬 名 :旋花(せんか)
- 科 名:ヒルガオ科
- 原産地:日本、ヨーロッパ、アジア太平洋諸島
- 使用部分:全草
- 主な成分:ケンフェロール-3-グルコシド、
ケンフェロール-3-ラムノシド、
ケンフェロール-3-ラムノグルコシド - 主な作用:強壮、利尿、疲労回復
- 注 意:特に知られていない