Tamarind(スパイス事典)
様々な用途で利用される甘酸っぱいスパイス
「タマリンド」は、落花生のような形をした薄いさやに、
ペースト状の果肉と種子が包まれているマメ科の植物です。
インドや東南アジアで使われることが多いことから、
「インディアンデーツ」とも呼ばれるスパイスです。
タマリンドとは
インドではポピュラーな植物で、自生しています。
甘く濃い香りとフルーツのような酸味が特徴です。
生食として食べる種類もありますが、
さやから取り出した果肉を熱湯で溶かし、
ブロック状やペースト状にしたものを
スパイスとして利用するのが一般的です。
現地では、サヤがまだ緑色の若いものから、
熟して殻が茶色くなったものまで出回っていますが、
日本国内には検疫の問題で生のままの状態では輸入されていません。
スパイスの特徴
香りや風味
ほのかな甘味とフルーティーな酸味を兼ね備えた果肉は、
軟らかくねっとりした食感です。
健康効果
タマリンドは食物繊維が豊富で、
整腸作用があると言われています。
また、便秘の改善にも効果が期待されます。
タマリンドの果肉に含まれる酸味成分は
酒石酸やクエン酸とされ、
これらには疲労回復効果と整腸作用があると言われています。
鉄分を始め、
カリウムやリンなど、ミネラル成分を沢山含んでいます。
特に普段不足がちな鉄分を沢山含んでいます。
データ
美味しい料理法
日本での知名度は低いのですが、
インドでは、料理の酸味付けやとろみ付けの他、
シロップや清涼飲料水など、様々な用途を持つスパイスです。
カレーは勿論、シチュー、チャツネの他、
レンズ豆を使ったシチューの「サンバル」や
スープの「ラザム」などに使われています。
タイでは「トムヤムクン」、
ベトナムでは砂糖菓子や「ダー・メー」というジュースにするなど、
様々な調理法があります。