Passionflower(ハーブ事典)
「パッションフラワー」は北・中央・南アメリカの原産で、
古くから先住民族の間では
「天然の鎮静剤」として利用されてきました。
このハーブは、
イエズス会がその花にキリストの受難を見出したことから
「受難の花」(パッションフラワー)と呼ばれるようになったと
言われています。
5本のおしべはキリストの5つの傷を、
花冠はキリストの茨の冠を、
5枚の花弁と5つの萼はユダとペトロを除く10人の使徒を
表しているそうです。
1570年頃、ペルーを訪れていた
スペイン人の医師モナルデスによって発見された後、
鎮静効果が高いハーブとして
ヨーロッパで紹介されると瞬く間に広まりました。
日本では花の形が時計に似ているため、
「時計草」(トケイソウ)という名が付いています。
500種以上あるトケイソウの中で
「クダモノトケイソウ」という種類の果実は
「パッションフルーツ」と呼ばれ、
生で果肉を食したり、ジャムやゼリー、ジュースの原料として
利用されています。
また、「チャボトケイソウ」は最も薬効が高いとされ、
習慣性がない植物性のトランキライザー(精神安定剤)として
広く知られています。
緊張や不安を和らげたり、
頭痛や歯痛、生理痛などの激しい痛みなどを和らげてくれます。
作用が穏やかなため、
小児や高齢者、更年期の女性にも処方されます。
就寝前に飲むと
スッキリとした目覚めを迎えることが出来ます。