日本のハーブ
本州、四国、九州の山地や丘陵地の草原に生える多年草です。
江戸時代から、静岡県の三島地方で産出されるサイコの根が
非常に良質であったことや
三島がサイコの大集荷地であったことに由来します。
生薬サイコは特異なにおいがあり、わずかに苦い味がします。
解熱、解毒、鎮痛、消炎などの作用があり、
「小柴胡湯」(しょうさいことう)、「大柴胡湯」(だいさいことう)、
「柴胡桂枝乾姜湯」(さいこけいしかんきょうとう)、
「加味逍遙散」(かみしょうようさん)など、多くの漢方薬に処方されています。
また、近年、抗腫瘍作用があるという報告があり、
乳がんへの効果が期待されています。
- 学 名:Bupleurum scorzonerifolium
- 生 薬 名 :柴胡(さいこ)
- 科 名:セリ科
- 使用部分:根
- 主な成分:サイコサポニン、α-スピナステロール
- 主な作用:解熱、解毒、鎮痛、抗炎症、肝機能改善