日本のハーブ
藍染めに使われる植物を「アイ」と総称していますが、
その中で最もよく知られているのが「タデアイ」です。
藍染めには「防虫効果」があり、
生地を丈夫にすると言われています。
染料植物として有名で、
奈良時代に栽培方法と染色技法が伝来しました。
江戸時代には庶民に木綿の衣類が普及し、
それを染める藍の需要が増大しました。
薬効としては、
消炎・解毒・解熱作用などがあります。
消炎や熱さましには果実を煎じて服用し、
切り傷の消毒や虫刺されには生葉を搾った汁を患部に用います。
「青は藍より出で藍より青し」のことわざは、
青い色は藍からとって染めるが、
元の藍の葉よりもきれいな青になることから転じ、
先生より弟子の方が才能が優れていることの意味です。
- 学 名:Persicaria tinctoria
- 別 名:蓼藍(たであい)
- 科 名:タデ科
- 生 薬 名 :藍葉(らんよう)・藍実(らんじつ)
- 薬用部位:葉、果実
- 主な成分:インドール配糖体(インジカン)
- 主な作用:解熱、解毒、消炎