日本のハーブ
海岸の砂地に生える多年草ですが、
近年、砂浜の減少などから、
野生のものは見られなくなりつつあります。
海岸性の食用植物で、
オカヒジキのように海浜に生育する山菜として名前が知られています。
根の部分に薬用の効果があり、
漢方薬や民間薬として使われています。
生薬の「浜防風」は、山椒、キキョウなどとともに、
「屠蘇散」(とそさん)の原料です。
リウマチ、肝炎、高血圧、ニキビ予防、蕁麻疹、湿疹、
風邪からの発汗、解熱、頭痛、関節痛などに
効果があると言われています。
根は発汗、解熱、鎮痛作用があり、血行促進効果があることから、
入浴剤にも利用されています。
- 学 名:Glehnia littoralis
- 別 名:ハマオオネ、ヤオヤボウフウ、
イセボウフウ - 生 薬 名:浜防風
- 科 名:セリ科
- 使 用 部 分:根、根茎
- 香り・風味:セリに似た香り
- 主 な 成 分:インペラトリン、フェロブテリン、
精油 - 主 な 作 用:発汗、解熱、鎮痛、肩こり、疲労回復