からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

和薄荷

日本のハーブ

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「薄荷」(ハッカ)は、シソ科ハッカ属の多年草で、
葉や茎をちぎったり揉んだりすると
スッとした清涼感を感じさせる香りが立ちます。
生のままや乾燥させてハーブとして使ったり、
「ハッカ油」、「ハッカ水」などの原料になります。
 
名前の由来は、
香料や医薬品として珍重されていたため価格が高く、
「荷が薄く(=軽く)ても儲かる」ことだという説が有力です。
 
近縁の西洋ハーブ「ペパーミント」と
作用や刺激的な香りは似ていますが、
日本の「薄荷」と「ペパーミント」では種類が異なります。
 
「薄荷」は、海外のペパーミントに比べて
「ℓ-メントール」の量が圧倒的に多く、
昭和初期まで医薬品の重要な原料として珍重されました。
第二次世界大戦まで北海道の北見地方で大々的に生産され、
「ハッカ脳」は輸出も盛んでした。
しかし、その後は合成品や海外の安価なハッカに押されて
数を減らしています。
 
  • 学   名:Mentha canadensis(Mentha arvensis)  
  • 別   名:ハッカ、メグサ、メハリグサ、メザメグサ
  • 生 薬 名:ハッカ(薄荷、地上部)
  • 科   名:シソ科
  • 原 産 地:日本
  • 使 用 部 位:茎葉
  • 香り・風味:強い清涼感がある
  • 主 な 成 分:ℓ-メントール、ℓ-メントン、カンフェン、
          ロズマリン酸、カフェ酸、クロロゲン酸
  • 主 な 作 用:鎮痛、局所血管拡張、駆風、矯味、矯臭
  • 注   意:精油は3歳以下の乳幼児、
          妊娠中や授乳中の女性、
          てんかん患者、高血圧の人には使用しない。
          6歳以下の子供への使用は注意。
          刺激が強いので、蒸気吸入や濃度に注意する。
 
 
<関連事項>
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薄荷茶
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