Valerian(精油事典)
ギリシャで「神の睡眠薬」と呼ばれた
不眠症や神経系の不調に使われてきた「バレリアン」は
ハーブティーやサプリメントとして
使用されることの多いハーブですが、
精油としてはかなりマイナーな部類に入ります。
香りが独特で好き嫌いが分かれることが大きな理由ですが、
不眠解消の効果は絶大であるため、
一部では高い支持を集めています。
香りの特徴
植物の根が持つ独特の香りが特徴です。
バレリアン精油の強い香りは「酢酸ボルニル」に由来します。
人によって、またその時のコンディションによって
全く違う印象を受けます。
樹木のような香りという人もいれば、甘い香りがするという人もいます。
また、トイレのような悪臭がするという人もいるようです。
好き嫌いがはっきり分かれる香りのため、
精油としてはあまり利用されていません。
人には悪臭と感じることもあるバレリアンですが、
猫はこの香りを非常に好みます。
猫が好きな植物の代表例と言えばマタタビですが、
バレリアンもマタタビと同様、猫を酔わせる効果があります。
精油の働き
心配事や落ち込みからくる不眠や、ストレスを和らげてくれます。
鎮痛作用にとても優れた精油です。
神経痛、偏頭痛やPMS、肩や首の痛みなど、
様々な痛みの緩和にいいと言われています。
胃の不調や糖尿病、てんかん、めまい、ひきつけ、
不眠といった症状にも有効です。
多量に使用すると麻痺を起こす可能性があるので、
使用量に注意が必要です。
傷を治す作用があると言われていますが、
炎症の原因になる場合もあります。
精油のデータ
おススメ使い方
芳香浴、クリーム、ホームケア