からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

ジュニパーベリー

Junipper berry(スパイス事典)

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「ジュニパーベリー」は
「セイヨウネズ」という針葉樹の果実で、
北半球の比較的寒い地域に広く分布しています。
 
 
「ジュニパーベリー」は、
古代ローマでは
高価な胡椒の代わりとして使われていたそうで、
あの大プリニウスの「博物誌」にも記載があります。
また、ツタンカーメンの墓からも
ジュニパーベリーが発見されています。

 
「ジュニパーベリー」はジンの香りづけに使われるスパイスです。
11世紀頃のイタリアの修道士が
ジュニパーベリーを使った蒸留酒を作ったのが起源のようです。
中世ヨーロッパで「黒死病」が大流行した際に、
このジュニパーベリーの蒸留酒が
治療薬として使われていた記録が残っています。
 

スパイスの特徴

香りや風味
香りの特徴
ジンの香りそのもので、
甘味を感じた後、苦味が残る
苦味と甘味が混ざったような、
まさにジンの香りそのものの芳香が特徴。
かじると松脂のような香りと甘み、
舌が痺れるような刺激があります。
健康効果
かつては、病院などで空気清浄のために燃やして使っていた他、
アメリカ先住民がお香として焚いていたという話も残っています。
利尿作用があるとも言われ、
果実を潰してティーに加えることもあります。
 
Data
  • 学   名:Juniperus communis
  • 和   名:杜松実(としょうじつ)、セイヨウビャクシン、
          ねずみさし、ねず
  • 科   名:ヒノキ科
  • 原 産 地:諸説あり
  • 使 用 部 位:果実
 <主な成分>
  α-ピネン、ミンセン、δ-カジネン、ボルネオール、
  リモネン
 <主な作用>
  発汗、利尿、抗リウマチ、鎮静、抗菌、消化促進など
 
 

美味しい利用法

ニオイの強いジビエのような
クセのある獣肉を使った料理の香り付けに合う他、
ハムやベーコンを作る際には
ペッパーなどと一緒に漬け込み液に入れてもOKです。
 
また、キャベツと相性が良く、
「ザワークラフト」の漬け汁にも活用できます。
ドレッシングの風味付けにも便利です。
 
ガーリックやローズマリーなど、
香りの強いスパイスと合わせるのがおススメです。
 
 

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