borage
「ボリジ」は、中世アラビア人によって
スペイン南部にもたらされたそうです。
名前の由来は、まさに発汗を促す特性に因んで、
アラビア語「abou er-rach」=「汗の父」から来ています。
サレルノ医学校に残る詩の中にも登場します。
Ego Borago, Gaudia semper ago.
私、ボリジは、いつも勇気をもたらします
春から初夏にかけて
青紫色の美しい星形の花を咲かせることから、
「スターフラワー」とも呼ばれています。
この花の絞り汁は、美しい青色をしており、
昔の画家達は、
聖母マリアの青い衣装を塗る際に使用したと言われています。
葉や茎は毛に覆われ、可愛らしい五弁花を咲かせるボリジは、
観賞用としても人気のハーブです。
葉にはキュウリに似た風味があり、
若葉はサラダにして食べることも出来ます。
ボリジの花は、エディブルフラワーとして
洋菓子を華やかに彩る砂糖菓子に使われたり、
飾りとして料理に彩りを添えたりします。
白ワインに浮かべると、
紫からピンクに変色する姿を楽しむことが出来ます。
ミネラルが豊富で、消炎、解熱、発汗作用があるため、
風邪を引いた時などにも良く、
花のシロップは薬用として咳止めに利用されています。
また、強壮作用、血液浄化、うっ血緩和、腎臓強化作用もあります。
抗うつ作用もあり、心にも働いてくれます。
葉は美肌効果が高く入浴剤として利用出来ます。
但し、肝毒性のある「ピロリジンアルカロイド」をわずかに含むため、
繰り返し接種は避けて下さい。
また、妊娠中・授乳中の方、小児、肝臓疾患のある方は
使用は避けて下さい。